トラックの積載量・総重量を表すGVWとは?

トラックのGVW(Gross Vehicle Weight)が表すのは?


GVW

 トラックの基準の1つとして積むことができる最大積載量を元に
4tトラックとか2tトラックといった言い方をすることがありますが
それとは別にGVWといった耳慣れない単語も耳にすることがありますよね。
 今回はそんなトラックごとに決められているGVWというものについて
説明していきたいと思います。




GVWとは?


【車両総重量(GVW)】

GVW  GVWとはGross Vehicle Weightの略語のことで、何を表すかというと
単に車両総重量のことなんですね。
 なぜメーカーサイトや国土交通省では車両総重量と呼ばずにGVWという
単語を使っているかはわかりませんが、たった2行でこの記事の役割が
終わってしまったので、ここから先はそんなGVWに関するトラック重量の
基礎について説明していきます。


【GVWの算出方法】

 まず、車両総重量(GVW)という言葉は良く耳にしますが、実際は
どのように算出されていて設定されているかというのは知らない人が
多いのではないかと思うので下に記しておきます。

車両総重量は

(車両総重量(GVW))=車両重量+乗車定員+最大積載量

で定められていて、それぞれの数値は

●車両重量 : キャブつきシャシにボディを架装した重量
●乗車定員 : 1人あたり55kg
●最大積載量 : GVWに上記の重量を引いた値

を表しています。
 つまり、2人乗りの4tトラック(乗車定員2名)があったとしたら

4,000kg+(55kg×2人)+(最大積載量)=8,000kg
(最大積載量)=3,890kg

となるわけです。

車両総重量


【歴史的な経緯】

 1994年に行われた道路運送車両法の改正でそれまでGVW20トンに制限
されていた大型貨物自動車は単車(トレーラーではない)が緩和されて
軸距離により最大25tまで認められるようになったのですが、この時に
いすゞ自動車はギガにGVW22・25トンの新規格車を設定し販売したことで
総重量…つまりGVWの概念を広めたと言われています。

 このようなルールが制定された背景には、過積載による交通死亡事故が
多発したため、過積載の取り締まりを強化する代わりに、歩道・橋梁などの
強化とセットで積載量の上限を緩和することになったようです。

ちなみに、GVW25tを超えてしまうトラックはどうなるかというと
これは特別申請車両という扱いになって、走行させるには当該道路管理者等の
許可が必要となるだけでなく、走行区間が限定されたり公道で走る
ことができなかったりします。


車軸や車輪に対する積載制限


 このGVW以外にも、トラックの積載制限を定める規則として軸重と
輪荷重というものが定められているのでこちらについても説明します。


【軸重】

 軸重(左右両輪)は10tまでとなっています。

軸重


【輪荷重】

 輪荷重は5tまでとなっています。

輪荷重


【隣接軸重】

 タンデム間の距離が1.8m以上ある場合は20トンまでで
1.8m未満の場合は18トン
までです。
 ただしタンデム間の距離が1.3m以上1.8m未満で
1軸9.5トン以下の場合は2軸で19トンまでとなっています。

隣接軸重


トラックの減トン


【減トンの方法】

 このように前軸・後軸それぞれに軸許容荷重が決められていて、この値を
超えてはいけないので、トラックに追加工事をしたことで車両総重量が各車軸
許容荷重を超えてしまった場合には、最大積載量の設定を減らすことで
許容範囲に収まるように調整することが必要です。
 この調整のことを最大積載量を減らすことから「減トン」といいます。

●減トンしなければならないトラックの例
GVW

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