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ダンプカーのダンプ方式にはどんな種類があるの?

ダンプカーのダンプ方式まとめ


追突事故

 トラックのダンプといえばミキサーなどと並んで最もポピュラーな
特殊架装の1つとしておなじみですが、ダンプと一口に言っても
その種類は実は10以上の種類があるというのは意外と知られてない
ですよね。
 今回はそんなさまざまな形のものや変形するものなどを一覧に
まとめてみました。



ダンプとは?


【ダンプの定義】

 ちなみにダンプとは荷台を傾けて積荷を一度に下ろす機能を持った
トラックのことは全てダンプと言い表します。
 用途としては主に土砂や産業廃棄物などの排土や廃品が多く荷主からの
大事な積荷を載せたり…といった目的で使われることはありません。


【ダンプの目的別の形態】

 ダンプは大きく分けて一般公道を走行可能な普通ダンプトラックと
鉱山やダム建設などの大規模工事現場など向けの重ダンプトラックという
種類に分かれていて、普段生活していてみるタイプのダンプは全て
普通ダンプになります。

●普通ダンプ
普通ダンプ
●重ダンプ
重ダンプ


普通ダンプのダンプ方式一覧


【いろいろな種類の普通ダンプ】

●リヤダンプ
 リヤダンプ(リアダンプ)はいわゆる一般的なダンプで
日本で一番普及しているダンプトラックです。
主に建設業や砂利・砕石・採石業などで使われているほか
豪雪地方では除雪用にも使われています。
 ちなみに普通ダンプは法律で最大積載量11tまでと
決められていてダンプ車の側面に書いてある文字はそれぞれ

販 : 砂利販売業
営 : 運送業
建 : 建設業
他 : 廃棄物処理業

を表しているという豆知識もあります。



●サイドダンプ
 サイドダンプはダンプトラック左右のサイドに傾ける
ことが出来る
タイプのダンプで、道路の端の埋め戻しや
一方通行での両側面方向への砂利撒きなど何かと
制限のある現場で便利なダンプです。
 積荷の種類やダンプ性能はリヤダンプと基本的に同じですが
使い勝手は全く異なるので注意が必要です。



●三転ダンプ
 三転ダンプはダンプトラックの後方にも左右のサイドにも
自由に傾けることが出来るリヤダンプとサイドダンプの
機能を全て兼ね備えた
便利なダンプです。
 積荷の種類やダンプ性能はリヤダンプと基本的に同じ
なのでリヤダンプとサイドダンプの上位互換的な機種に
なります。



●Lゲート(Fゲート)ダンプ
 Lゲート(Fゲート)ダンプはダンプのリヤゲート
(荷台の後ろの排出扉)が荷台とフラットになるタイプの
ダンプで、荷台が完全フラットになるので大きな岩など
つっかえやすい積荷でもすみやかに排出できます。
 ちなみにFやLといった名前の由来ですがLは荷台が
L字型に変形するからで、FはFlat(フラット:水平)
という英語の頭文字をそれぞれ取ったものです。



●ファームダンプ
ファームダンプとは家畜の餌の運搬や流動物の運搬に
適したトラックで、主に農業作業や除雪作業など
使われている土砂禁ダンプの一種です。


重ダンプのダンプ方式一覧


【いろいろな種類の重ダンプ】


●リヤダンプ
 リヤダンプ(リアダンプ)はいわゆる一般的なダンプの
ことで基本的には普通ダンプと同じですが、重ダンプの
場合は32~46t級と重量級のものが多く、鉱山や開発など
普通ダンプよりもさらに過酷な作業条件で使われています。



●スラグダンプ
 後部荷台の架装部分に巨大な鍋が搭載できるように
なっていて、そこには鉄鋼を製錬する工程で生成される
溶融スラグと呼ばれるマグマのようなものを排出処理
するためのダンプです。



●パレットダンプ
 パレットダンプは主に鋼鉄製品コイルを運搬する
ための特殊車両のことで、鉄スクラップやスラグなど
各種重量物の搬送が可能です。
 用途に合わせてパレット非分離式とパレット分離式の
2タイプが存在します。

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