AdBlueの価格比較とトラック用尿素水の作り方

高品位尿素水AdBlue、その製造方法とは?


尿素SCRシステム

 最近はトラックのディーゼルエンジンに対して特に環境性能が
求められるようになってきていて、各事業所でもかなり苦心してる
ところがあると思います。
 そんな環境性能の1つとしてAdBlueというのがありますが
今回はそのAdBlueなどの尿素水について価格比較から作り方まで
調べてみました。



尿素水とは


【尿素とは】

 尿素は、有機化合物の一種でカルバミドとも呼ばれています。
固形の状態では無色無臭の結晶で、私たちの尿に含まれることでも
おなじみで水にとても溶けやすいという性質があります。


【尿素の用途】

 尿素の用途はとても幅広く、次のような場面で多く使われています。

●保湿クリーム・肥料
尿素の働きには保湿とタンパク質を分解する働きがあるので
角質を分解していく作用が働きます。

●冷却パック
水と混ぜると吸熱効果が現れるので、硝酸アンモニウムと
尿素の混合物を水の入った袋と同封して衝撃を加えることで
混合物を反応させて冷却効果を得ることができます。

●窒素酸化物の分解
トラックにおいては、尿素をディーゼルエンジンの排熱で
分解することで放出されるアンモニアと排気中に含まれる
窒素酸化物を化学反応させて水と窒素に還元させることができる。


トラックにおける尿素水の利用


【尿素SCRシステム】

 ディーゼルエンジンの排気ガスに噴きかけることで排ガス成分を
水と窒素に分解することができるということは説明しましたが
具体的にはどのようなシステムになっているかというと下の画像のような
尿素SCRシステムというものを用いてクリーン化されています。

 下の画像は三菱ふそうのトラックの尿素SCRシステムの例ですが
各メーカーともに名前は別々ですが全く同じ機能が搭載されています。

●三菱ふそうの尿素SCRシステムの例
尿素SCRシステム


【トラック用尿素水の入手方法や価格】

 現在、トラック用の尿素水AdBlueは次のような方法で入手が
可能で一番安い場所で購入する場合は80円程度で購入することが
可能なようです。

●大塚商会 : 1L/250円
●トラックステーション : 1L/130円
●日本液炭
●三井物産
●日星産業


【軽油と尿素水の使用割合】

 メーカーなどによると、軽油に対する尿素水の使用率は5%程度らしく
軽油を1L消費したとき尿素水は50ml消費される計算になります。

燃料消費量 1L 10L 100L 1,000L 10,000L
AdBlue消費量 50ml 500ml 5L 50L 500L
経費(尿素水1L/80円換算) 80円 800円 8,000円 80,000円 800,000円


尿素水の作り方


【AdBlueの中身】

AdBlue  では、高品位尿素水と謳っているAdBlueには一体どのような成分が
含まれているのかというと、実はこれは単に不純物の無い水に尿素を
32.5%ほど溶かしただけの水溶液
に過ぎないんですね。

 こんなことを言うとAdBlueの販売価格は詐欺的じゃないか?と思う方も
いるかもしれませんが、実はこの"不純物の無い水"というのが重要な
ところで少しでも水に不純物が混じっていると供給管のノズルを詰まらせる
原因となり結果的にエンジンを壊してしまうということになります。

 ちなみにAdBlueの安全基準は

Ca,Fe,Mg,K,Na : 0.5ppm以下
Cu,Zn,Cr,Ni : 0.2ppm以下

という項目を満たすのが望ましいようですが、個人レベルではちょっと
どうしようもないような気もしますね。


【AdBlueの代替品】

アプロノックス330  とはいえ、何も必ずしもAdBlueを使わないといけないかというと
そういうわけではなく上記の基準を全て満たしたAdBlueとの完全互換を
謳い文句としているアプロノックス330というかなりお安い尿素水
存在も有名です。
 ちなみにこちらは1Lあたり50円台から手に入るようでAdBlueの
半額程度といったところでしょうか。


【トラック用尿素水の作り方(製造方法)】

 さらに安く済ませる方法としては水と尿素を買ってきて自分で尿素水を
製造してしまうという方法がありますが、正直なところ上記などの理由から
あまり推奨はできません。

 一応製造するにあたって参考までに分量だけ書き記しておきます。
 三井物産のホームページで公開されている製品安全データシートによると
AdBlueは

化学名 尿素(CH4N2O) 水(H2O)
濃度 32.5% 67.5%
重量 60.06 g/mol 18.02 g/mol

といった分量でできているとのことで、こちらは1Lあたり40円以下という
コストで製造することができるようです。
 とはいえ、例えどんなに経営状態が圧迫してたとしても故障する
リスクを考えると激安尿素水を使うほうが無難だとは思いますが。

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Comment

尿素の消費量
経由と尿素水の消費量について
トラックメーカーから聞いた数字と大きく乖離しています。
私は素人ですので良くわかりませんがご確認されては如何でしょうか?
  • 2017/05/08 17:22
  • ハセガワ
  • Edit
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