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中型トラック(積載量4t車)の年度別シェア

中型4tトラックの年度別シェア比較


中型トラック

 トラックを買うときは色々なメーカーのサイトを回ってカタログを
見て回ったりネットで情報収集したりしますが、諸元表からは
見えてこない性能以外のトラックの信頼性のようなものも重要
ですよね。
 ということで今回はその指標の1つということで国内の
中型トラックの年度別シェアを調べてみました。





中型トラックとは


中型トラック

【中型トラックの定義】

 中型トラックの分類は、道路運送車両の保安基準によって
車両総重量を基準として分けられていて

●最大積載量 : 3~5t
●車両総重量 : 5~8t

とされています。
 ちなみに、各メーカーの中型トラックは

日野自動車 : レンジャーシリーズ
いすゞ自動車 : フォワードシリーズ
三菱ふそう : ファイターシリーズ
UDトラックス : コンドルシリーズ

といったラインナップが販売されています。
 ちなみに一番上の画像はトイレカーと呼ばれている警察車両で
中型トラックを改造して作ったものなのでこう見えても規格はすべて
中型トラックとおなじものとなっています。


中型トラックのシェア


【過去4年間のデータ】

中型トラックシェア  JAMAが公表しているトラックメーカー各社の過去4年間に渡る
データを表にまとめてみると、最近の大中型トラックシェアは
次のようになっています。
(※2012年度分はまだ未集計)

2008 2009 2010 2011
日野 33.2% 33.9% 33.8% 38.3%
いすゞ 30.3% 32.1% 34.0% 28.7%
三菱ふそう 17.4% 17.2% 18.5% 21.1%
UDトラックス 15.6% 15.0% 15.6% 15.4%


【中型トラックの販売台数の推移】

 

年次 販売台数
2004 10.3
2005 10.6
2006 10.9
2007 8.9
2008 7.4
2009 3.9
2010 4.9
2011 5.3


シェアの変化


【各メーカーのここ10年のシェア変化】

リコール隠し  各メーカーの中型トラックのシェアは10年間で大きく変化していて
かつてはシェアの大多数を誇っていた三菱ふそうのファイターシリーズ
でしたが、2000年代初頭に起きたリコール隠しや脱輪問題といった
社会問題でそれ以降から現在までシェアを大きく落としています。
 その後2000年度後半からは日野といすゞの2TOP状態が続いていましたが
今度は2011年にいすゞフォワードに排出ガス規制偽装問題が発生したことで
シェアトップから陥落。
 現在は順当に日野自動車が中型トラックのシェアトップとなっています。
 中型・大型トラック業界のこの10年間はTOPが2度も変わるという
激動の期間となっていますが、それとは対照的にUDトラックスと日野自動車に
ついてはとても安定した人気が保たれている傾向にあります。


【トラック業界全体のここ10年のシェア変化】

東日本大震災  業界全体では2004~2006年ごろまでは順調に販売台数を伸ばして
いるものの、2007年以降は著しく伸び悩んでいることがわかります。
 これは道路交通法の改正(新普通免許の交付)によって中型4tトラックが
運転できなくなったことでドライバーの絶対数が減ってしまったことが
理由ではないかと思われます。
 その後も2009年のリーマンショックや2011年の東日本大震災などの
影響で2004年と比較して1/3~1/2程度まで落ち込んでしまっている
ことから人気車種とはいえ現在はかなり厳しい状況に陥っていると
言えるでしょう。


まとめ


【今後の中型トラック業界全体の動向】

 各メーカーごとのシェアはいすゞのリコール問題によって減った分が
日野にそっくりそのまま加算されているようで(三菱ふそうも微増)
日野のシェアの安定性を考えると今後も日野が業界トップをキープして
2番手以降にいすゞ、三菱ふそう、UDトラックスという状態が続くと
思われます。

 一方、深刻な落ち込みを見せている販売台数ですが2012年に新たに
発覚したAIJの年金消失問題や運賃低下を受けて破産・倒産する事業所は
さらに増えると思われ東日本大震災による復興需要や補助金制度も
残念ながら焼け石状態という感じで、ドライバーが若者の間で不人気な
職業となってしまったことも含めて運送業界は今後さらなる苦境を
強いられる
可能性が高いと言わざるを得ませんね…。

トラック業界の今後は?

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