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全日本トラック協会のGマークの取得方法ほか

運送業者がGマークを申請&認定されるには?


Gマーク

 Gマークについては以前にも運送業者が認定されるメリットなどに
ついて少しだけ触れたことがありますが、今回は実際にGマークを取得
するにあたってどのように申請・結果発表・認定されていくのかを
調べてみました。



Gマークとは


【Gマーク制度の基礎知識】

Gマークのロゴ  Gマークとは、正しくは全日本トラック協会が認定と交付を行っている
"安全性優良事業所認定"という制度のことで、単にGマークとか
Gマーク制度といった呼び方で呼ばれています。
 これは、要するに運送業の許可を受けた事業者について、特に安全に
取り組んだ事業者を評価・認定
していこうという制度です。


【Gマーク認定の公開】

 ちなみにGマークは取得した事業者名の公表を行っています。
これによって荷主はより安全性・信頼性の高いトラック運送事業者を
選びやすくなる…というメリットがあるように思われますが、実際には
このリスト内から業者を選ぶという荷主も現れているので取得していない
ことで自分の会社が荷主の目にも止まらなくなるという大きなリスクが
考えられます。


Gマークを申請するまでの流れ


【Gマークを取得するための資格】

 Gマークは申請する時点でその運送業者にある程度の条件があり
具体的には次の表の項目を満たす必要があります。

●事業を開始して3年以上経過している
●事業用の車両台数が5両以上配置されている
●過去にGマーク認定の不正申請などで却下や取消がない
●過去3年間で事故がない(※相対的に過失が重い当事者扱いのもの)

 以上の項目を満たしていない運送業者は、Gマーク認定の申請が
通らない
か申請が通っても取得できる可能性はないので
気を付けましょう。


【Gマークの申請方法】

 Gマークはいつでも申し込めるというわけではなく、年度ごとに
申請書類の配布期間や受付期間もきちんと決められています。
 ちなみに平成24年度の場合は

●書類の配布期間 : 平成24年5月1日~6月29日
●申請の受付期間 : 平成24年7月2日~7月13日

となっているので、今年度取得しようと思っている運送業者さんは
申請し忘れたりすることのないように気を付けましょう。


【申請書類の入手方法】

 申請書類の入手方法は当該する事業所が所在する都道府県の
都道府県トラック協会で入手することが可能で、申請書類の記入方法や
自認事項の証明書類の添付方法または申請期間中の受付時間など
申請にあたっての不明な点や疑問点については各都道府県トラック協会
もしくは全国トラック協会の適正化事業部に問い合わせることで
回答してもらえるようです。



●全国トラック協会 適正化事業部 TEL : 03-5323-7245


Gマーク申請後から結果公表まで


【Gマーク認定の基準】

全日本トラック協会  Gマークの認定基準は具体的に

1. 安全性に対する法令遵守状況 : 40点満点中32点以上
2. 事故や違反状況 : 40点満点中21点以上
3. 安全性に対する取組の積極性」 : 8点以上(20点満点)
4. 合計 : 1.~3.の合計100点満点中80点以上

●法に基づく認可申請、届出、報告事項が適正になされているか
●社会保険等への加入が適正になされているか
●運輸安全マネジメントの履行状況

 という項目で採点が行われ、上記の基準がすべて満たされた場合に
のみGマークの認定が行われます。
 ちなみに点数基準は記事下の別表のような形で細分化されています。

 Gマークの結果はその年度の年末12月ごろに認定発表が行われるようで
晴れてGマークを取得した事業所はGマーク取得企業のリストに名前が
記載されることになり、それは全日本トラック協会のホームページなど
からでも簡単に確認することができます。


【Gマークの更新】

 Gマークは取得したらそれで終わり、というわけではなく運転免許の
ように逐次更新が必要となってきます。
 認定の有効期間は

初回の認定 → 2年間有効
1回目の更新 → 3年間有効
2回目の更新 → 4年間有効

 という具合で1回更新ごとに1年ごとに有効期間が延びていき
最大で4年間まで認定期間を延長することができます。

 Gマークの申請には書類の管理や準備など細かな事務作業が必要
となるので、自社の担当者に確認を取るなどして更新時期にきちんと
申請をしないと失効となり、再度申請しなおすことになってしまうので
責任者の方は注意が必要です。


Gマーク取得のメリット


【インセンティブとは何か】

国土交通省  GマークはGマークは取得することで荷主に対して安全について
取り組んでいるというアピールになるだけでなく、トラック協会に
よってインセンティブと呼ばれる各種規制の緩和が正式に
採用されています。
 インセンティブについては

●違反点数の消去
違反点数の消去条件は通常「3年間違反点数のない場合」ですが
Gマークを取得している場合は2年間で良い

●点呼の緩和や優遇
点呼場所 → 車庫でもOK
設置型のみ → 携帯端末型もOK
連続する8時間以内 → 連続する16時間以内

●補助条件の緩和
CNGトラック等に対する補助について最低台数要件が
3台から1台に緩和される

●保険料の割引
各種損害保険会社などで独自の割引適応を
受けることができる

となっていて、このインセンティブは範囲が拡大される傾向
あるようなので今のうちに取得しておけば今後様々なメリットが
増えてくる可能性が高いです。


別表


【評価項目】

※以下の表の配点基準などは最新のものではない可能性があるので
その年度の正確な最新データが欲しい場合は実際に全日本トラック協会に
問い合わせてください

●安全性に対する法令の遵守状況

項目 I 事業計画等 II 帳票類の整備   報告等 III 運行管理等 IV 車両管理等 V 労基法等
内容 1. 乗務員の休憩・睡眠施設の位置、収容能力は適正か。 2. 乗務員の休憩・睡眠施設の保守、管理は適正か。 1. 事故記録が適正に記録され、保存されているか。 2. 運転者台帳及び従業員台帳が適正に記入等され    保存されているか。 3. 車両台帳が整備され、適正に記入等されているか。 4. 自動車事故報告書を提出しているか。 1. 事業計画に従い、必要な員数の運転者を確保しているか。 2. 過労防止を配慮した勤務時間、乗務時間を定め    これを基に乗務割が作成され、休憩時間、睡眠の為の    時間が適正に管理されているか。 3. 過積載による運送を行っていないか。 4. 点呼の実施及びその記録、保存は適正か。 5. 乗務等の記録(運転日報)の作成・保存は適正か。 6. 運行記録計による記録及びその保存・活用は適正か。 7. 運行指示書の作成、指示、携行、保存は適正か。 8. 乗務員に対する輸送の安全確保に必要な指導監督を    行っているか。 9. 特定の乗務員に対して特別な指導を行っているか。 10. 特定の乗務員に対して適正診断を行っているか。 11. 運行管理者が選任され、届出されているか。 12. 運行管理者に所定の研修を受けさせているか。 13. 運行管理規程が定められているか。 1. 日常点検基準を作成し、これに基づき点検を適正に    行っているか。 2. 整備管理者が選任され、届出されているか。 3. 整備管理者に所定の研修を受けさせているか。 4. 整備管理規程が定められており、これに基づき    適正に整備管理業務がなされているか。 5. 定期点検基準を作成し、これに基づき、適正に    点検・整備を行い、点検整備記録簿等が保存    されているか。 1. 就業規則が制定され、届出されているか。 2. 36協定が締結され、届出されているか。 3. 労働時間、休日労働について違法性はないか。    (運転時間を除く) 4. 所要の健康診断を実施し、その記録・保存が適正に    されているか。
配点 1 1 1 1 1 1 1 3 3 3 3 1 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 1 1 1 1

●事故や違反の状況
項目 I 事故の実績 II 違反の実績   (行政処分)
内容 1. 過去3年間に、事業所の自動車が有責の第一当事者となる    自動車事故報告規則(国土交通省令)第2条各号に    定める事故がないか。 1. 現在事業所に、貨物自動車運送事業法に基づく行政処分の    点数が付加されていないか。また、点数がある場合には    当該事業所に係る行政処分の累積点数は何点か。
配点 20 20

●安全性に対する取り組みの積極性(IとIIのいずれかを選択)
項目 I 安全性に対する   取り組みの積極性 II 運輸安全マネジメント   取組事項
内容 1. 事故対策マニュアル等を活用している。 2. 事業所内で安全対策会議(安全に関するQC活動を    含む)を定期的に実施している。 3. 荷主企業、協力会社又は下請会社との安全対策会議を    定期的に実施している。 4. 自社内独自の運転者研修を実施している。 5. 外部の研修機関・研修会へ運転者を派遣している。 6. 特定の運転者以外にも適正診断(一般診断)を計画的に    受信させている。 7. 安全運行につながる省エネ運転を実施し、その結果に    基づき個別の指導教育を実施している。 8. 定期的に「運転記録証明書」を取り寄せ、事故    違反実態を把握して、個別指導に活用している。 9. ISO9000シリーズを取得している。 10. 過去に行政、外部機関、トラック協会から、輸送の    安全に関する表彰を受けたことがある。 11. その他輸送の安全に関する自主的、積極的、独創的    先進的又は高度な取組みを実施している。 1. 運輸安全マネジメントに関する基本的な方針を策定し    全従業員に周知している。 2. 事故件数その他の具体的な指標を用いて輸送の安全に    関する目標を設定している。 3. 輸送の安全に関する計画を作成している。 4. 輸送の安全に関する情報を適切に伝達および共有    している。 5. 事故、災害等に関する報告連絡体制を構築している。 6. 輸送の安全に関する研修等を実施している。 7. 輸送の安全に関するチェックを実施している。 8. 輸送の安全に関する業務の改善措置を講じている。 9. 運輸安全マネジメントを適確に実施し、輸送の安全に    関する計画の作成、実行、評価および改善の一連の    過程を円滑に進めている。 10. その他輸送の安全に関する自主的、積極的、独創的    先進的又は高度な取組を実施している。
配点 2 3 2 3 2 2 1 1 2 1 1 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2

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