トラック燃料サーチャージの計算方法について

トラック用燃料サーチャージの計算テンプレなど

燃料サーチャージ
 最近、トラック業界でも導入が盛んに騒がれている燃料サーチャージ。
 国土交通省がガイドラインを作成してまでプッシュしていますが
荷主からの報復措置の件などもあってあまり普及していないですよね。
 とはいえ、本当に経営に切羽詰まった場合は導入せざるを得ないので
導入するにあたって荷主に説明しやすいように燃料サーチャージ代の
計算方法やテンプレートについてまとめてみました。
燃料サーチャージについて

【燃料サーチャージとは?】
オイルショック  まず、燃料サーチャージとは何かというと乗り物の燃料となっている
灯油、軽油、重油などなど…の価格値上げ分として運賃とはまた別に
徴収する料金のこと
で、燃油特別付加運賃、燃料油価格変動調整金
燃料サーチャージ、フューエルサーチャージなどいろいろな呼び方が
ありますが、これらはすべて同じもののことを表しています。

【燃料サーチャージの歴史】
 そもそも燃料サーチャージは第一次オイルショックによる原油高騰に
対して海運業界で1975年に導入されたものが航空、陸運へと広がった
ものなのですが、トラック運送の9割以上を占めるのは立場の弱い
中小・零細企業であることから十分な価格転嫁が行われず苦境が続いて
いるのが現実です。

燃料サーチャージの導入と金額の計算方法

【燃料サーチャージ代の金額設定について】
化石燃料  燃料サーチャージという制度を利用するかどうか、サーチャージの
額をいくらに設定するのか、といった項目については法的なルールが
あるわけではなく、各事業者自体が個別に判断することとされています。
 これはトラック協会などが具体的に数字を上げて例示してしまうと
独占禁止法に違反する可能性があるとのことなのでおそらく今後も
そういったことはないと思われます。

 とはいえ、荷主に対して漠然と経営の厳しさを訴えるというわけにも
いかないので数字に基づいた資料を作成して、それをもとに運賃の
協議を行う必要があります。

【燃料サーチャージ代の計算方法など】
 まず、燃料サーチャージ額を算出するにあたっては軽油の基準価格を
設定して、その価格に対する増減によって請求金額を設定する必要が
あります。
 この請求金額の計算方法についても決まりがあるわけではないので
計算方法については事業者ごとに違いが見られるのですが、おおよその
場合は

(燃料サーチャージ代)=(基準価格を上回った額)×(走行距離(km))÷燃費

としているところが多いようです。
 例を挙げると

●軽油の仕入れ基準価格 : 73円
●実際の軽油仕入れ価格 : 83円
●トラックの燃費 : 5km/L
●走行距離 : 50km

(燃料サーチャージ代)=(83円-73円)×(50km)÷(5km/L)
(燃料サーチャージ代)=10×50÷5
(燃料サーチャージ代)=100円

といった具合で、実際に軽油の値上げがされた10円×軽油10L分だけ
別料金で手元に入ってくることがわかります。

注意点など

【サーチャージ導入の注意点】
 燃料サーチャージを導入するに当たってはいくつかの注意点が
あるので最後にまとめておきます。

 燃料サーチャージは、運賃のアップを図るものではなく燃料代を
賄うだけのものなので設定後にもし軽油代が下がった場合などは
(例えば設定した基準価格80円に対して実際の仕入れ価格が70円
だった場合など)は請求したりせず、場合によって改定・廃止するなど
慢性的にもらい続けることがないようにする必要があります。

 また、燃料サーチャージ制度は新たに設定する別建て制度という
扱いになっているため導入した場合は必ず国土交通省に届出(事後で
問題ないようです)をする必要があります。

 ただし、その届出も燃料価格変動によるコストの変化分を
運賃改定で反映する場合で届出運賃の上下幅が10%の水準の範囲内で
ある場合に限っては、運賃変更の届出をする必要はないようです。
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