年度末の道路工事が多い理由

年度末道路工事のなぜ

年度末に増える道路工事
 年末から年度末に多くなる道路工事。
 あらゆる憶測がありますが、実際の所、どういった理由で年度末に
かけて道路工事が多くなる
のでしょうか。
 噂のレベルでしか語られない年度末に道路工事が
増える理由について調べてみました。
予算消化に対する公務員の思惑?

【予算を消化する必要がある?】
公務員による予算消化?  年度末に道路工事などの公共事業が多くなる。
 そういった話はよく聞くし、確かに体感的に道路工事が増えている
というのは実際に感じるところではあります。
 この理由としてよく語られるのが、公務員による予算消化のための
無駄な工事である
、という理論です。
 地方公共団体(道府県や市町村)に対して、収入の格差をなくすために
国から交付される地方交付税交付金というものがありますが、この交付金は
前年度にこの交付金を使いきらずに国に返還すると、来年度はその分を
差し引いた額しか貰えない、ということから年度末に道路工事を入れて
この交付金を消化しているんじゃないかという理論です。
 ちなみにこの地方交付税交付金は国が地方公共団体に対してその使途
について口出しが出来ないことになっています。
 しかし、そうは言っても、そんなに簡単に道路工事の発注なんて出来る
のでしょうか。

【地方公共団体道路工事発注の実際】
 調べてみて分かったのですが、地方公共団体が道路工事を発注するのは
その年度の5月頃からだそうです。
 4月の段階では予算をどういった形で運用するかの話し合いなどにあて、
決定した事項に従って道路工事の入札を開始します。
 なぜ年度の早い段階で発注をかけるのかというと、談合防止のために
入札方式が複雑化しており、契約までの時間がかかるためだそうです。
 そう考えると、予算を使い切るための道路工事というのはいささか乱暴な
理論
だという気がしますね。

なぜ予算消化のためだと思われるのか

【着工が冬になってしまう】
 前項で述べた地方公共団体の入札方式で行くと、契約は秋ごろになり、
測量や現地調査を終わらせて着工するのは冬になってしまいます。
 もうお分かりですね。
 年度末に道路工事が増えるのではなく、。年度末にならないと道路工事に
着工
できないのです。
 こういった事情をよくわかっていない為に、年度末に道路工事が増えて
いるというふうに勘違いされているんですね。
 もし、無駄な道路工事をやる余裕があれば、夕張市のように財政破綻する
地方公共団体は出ないのではないでしょうか。

【予算を年度のはじめに使うなんてことはしない】
 着工までに時間がかるという事も理由ですが、いずれにせよ予算
として用意しているものを初めから大きく使うなんて無謀なことは、
一般企業でもそうそうやることではありません。
 当然地方公共団体でもそういう無謀な予算のかけ方はするはずも
ないので、道路工事に限らず、優先度の低い事案に関しては年度末
に処理しようとするのではないでしょうか。
 予算消化とも言えますが、実際には手を付けなければいけない案件
がたくさんある中で、優先順位をつけてこなしていってくれているのだと
思います。

それでも信用出来ないという意見も多いかも

【官民のわだかまり】
 さて、年度末の道路工事が多い理由については説明したとおりなのですが、
それでも無駄が多いのではないかと思われています。
 政治家や公務員に対する不満というのは昔から続いているもので、解消する
ことはおよそ不可能なのかも知れませんが、実際のあり方を見れば悪く思われる
というのも致し方ないところもあります。
 結局はこの道路工事の件に関しても、普段から信用されていないから予算消化
ではないかと疑われてしまう
わけですね。
 難しいところではありますが、官民のわだかまりを解消できなければ、こう
いった問題はこれからもたくさん出てくるのではないでしょうか。
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