フェード現象とその対策

フェード現象とは?

フェード現象とは
 フェード現象と言われる現象を体験したことはあるでしょうか。
 ブレーキの効きが効く状態からだんだん効かなくなる現象で、
走行中に突然なることもあります。
 どういう原理でこのフェード現象が起こるのか、また、起こった
時の対策や防止する方法
とは。
 事前に対処する方法を身に着けておきましょう。
フェード現象とは

【ブレーキの構造が原因】
摩擦力について  まず、フェード現象とはどういった現象なのか。
 運転中にブレーキをかけると、はじめのうちはよく効いていたのに
だんだん効かなくなっていき、しまいには全く効かない
ようになって
来ます。
 スピードのコントロールができなくなるので、最悪の場合は事故に
繋がる可能性もあり、大変危険な状態です。

 どうしてこのフェード現象が起こるのか。
 原因は摩擦により運動エネルギーを熱エネルギーに変換するという機械的
ブレーキの構造にあります。

 摩擦力は2つの物質との間に発生しますが、物質によってその力の大きさは
異なり、2つの物質がくっついている面積の大きさでも摩擦力の大きさは変わ
ってきます。
 ブレーキを頻繁に使うと摩擦力により運動エネルギーが熱エネルギーに変換
されることにより摩擦面が高温になります。
 その時に発生した熱によってブレーキパッドの摩擦面からガスが発生し、ガス
がブレーキの摩擦面に挟まることによって摩擦力が低下、フェード現象が起こる

と言われています。


【トラックはフェード現象が起こりやすい】
ドラムブレーキはフェードしやすい  ブレーキにも2種類あり、ブレーキの内部から摩擦材をドラムに押し付ける
ドラムブレーキと、ブレーキディスクに外側から摩擦材を押し付けるディスク
ブレーキが主に自動車には使用されています。
 そのうち、トラックではドラムブレーキが主に使われており、このドラム
ブレーキは構造的に放熱しにくく、水分が内部に入った時に排出されるまで
時間が掛かるため、ディスクブレーキよりもフェード現象が起きやすくなっ
ています。

●足回り装備について[ブレーキ]
http://trucktorack.blog.fc2.com/blog-entry-97.html


 このため、ドラムブレーキを使用している車両ではディスクブレーキを使用
している車両よりもフェード現象に気をつける必要があります。


フェード現象への対策

【エンジンブレーキの利用】
 フェード現象の主な原因はブレーキ機構の加熱によるものです。
 つまり、ブレーキに無理をさせなければ防ぐことが出来るトラブル
なります。

 しかし、長い下り坂を運転するときなどはどうしても断続的にブレーキ
を掛ける必要が出てきます。
 こういった場合にはシフトダウンしてなるべくフットブレーキを使わずに
エンジンブレーキで減速するようにしましょう。
 ブレーキドラムやブレーキディスクの利用をなるべく少なくして発熱をお
さえれば、フェード現象が起こる可能性は低くなります。

【ブレーキの点検】
 ブレーキはその構造上、使うごとにその性能が低下していくものです。
 いくら気をつけていてもブレーキ自体がへたってしまっていたら、
ブレーキとしての機能を果たさなくなってしまいます。
 フェード現象以外の問題が発生する可能性も出てくるので、定期的に
ブレーキを点検して、性能を保つようにしておきましょう。

もしフェード現象が起こっても慌てない

【焦ってブレーキを踏み込まない】
 フェード現象が起こる原因は先程述べましたが、どういう理由で起こる
かわかっていれば、万が一フェード現象が起こってしまっても対処する
事ができます。
 「急にブレーキの効きが悪くなったな」と思った時には、更に踏み込ん
で、ブレーキをかけようとするのは更に状態を悪くするので避けましょう。
 まずはスピードを落として、ブレーキを冷やしてフェード現象が起こり
にくい状態に戻すことが先決
です。
 特に大型トラックで長い下り坂を下るときなんかはスピードを出し過ぎると
いざというときの対処が難しいので気をつけましょう。

【何にせよスピードを出し過ぎない】
 フェード現象について今回はまとめましたが、フェード現象を防ぐ以前に
スピードの出し過ぎは事故のもとです。
 極力スピードは抑え、安全運転に心がけておくようにましょう。
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