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普通ダンプトラックと重ダンプトラックの違いとは?

超大型…重ダンプトラックとは?

重ダンプトラック
 トラックの特殊架装の一種、ダンプについてはダンプと一口に言っても
いろいろな種類のダンプがあるということは前にも説明したことが
ありますが、その中で出てきた重ダンプトラックという少し変わった
ダンプがありましたよね。
 今回はそんな重ダンプトラックというものについて普通ダンプトラック
とは一体何が違うのか
といった点についてまとめてみました。



ダンプトラックについて

【普通ダンプトラックとは】
普通ダンプトラック  普通ダンプトラックとは、一般公道を走行することを前提とした
トラックのことで、トラックのシャシに荷台を架装して平坦な道で
走行性能が保てるように設計されているダンプのことです。
 日本では最大積載量11tまでのものが普通ダンプトラックとして
定められているので街中で見かけるようなダンプは最大でも11t積載
までのものとなっています。

 ちなみに、1999年の規制緩和によって土砂運搬型で牽引タイプの
ダンプトレーラー(最大26t積み)に限っては一応法律上公道での走行が
認められています…が、諸事情によってあまり普及はしていません。

【重ダンプトラックとは】
重ダンプトラック  重ダンプトラックとは、最大積載量11tを超えるようなトラックの
ことで、大量の土砂などの運搬などを必要とするダム建設や大規模な
土木工事現場内、鉱山などといった現場で用いられています。
 その積載量は実に20t~300tと普通ダンプトラックを大幅に上回り
車両価格が1億円を超えるものも珍しくはありません。

 そのようなことから、重ダンプトラックは公道を走行することが
認められていない
ので車検も不要などといった特徴があります。

普通ダンプトラックと重ダンプトラックの違い

【結局何が違うのか?】
ヒビ割れた道路  このようなことから、普通ダンプトラックと重ダンプトラックの
違いは次のような

●最大積載量が11tを超えているかどうか
●公道を走行できるかどうか
●車検が必要かどうか

といった点がポイントとなっていることがわかります。

 なぜ最大積載量11tを超えるような(ダンプ)トラックが公道で運転
できないように定められているのかというと、これは道路への負担や
耐久性といった問題があります。
 ただでさえ乗用車と大型トラックでは道路に与える負荷が何十倍も
違うと言われているのに、もし車両重量が300tを超えるようなトラックが
公道を走行してしまったら多額の税金を投入してせっかく作った道路が
一瞬で壊れてしまう…
というわけです。

【ちなみに】
 ちなみにダンプという名前の由来は英語のdump(ダンプ)から来ていて
ダンプとは「(荷物などを)どさっと下ろす」という意味があり、ちょうど
トラックが土砂を排出する様子がダンプという言葉の意味に合致する
ことからダンプと名付けられた…というちょっとしたトリビアもあります。

重ダンプトラックの大きさ比較

【普通トラックとの大きさ比較】
 最後に、重ダンプトラックと普通ダンプトラックではどのくらい
大きさが違うものなのかというのを知るためにわかりやすい比較画像を
作ってみました。

 下の画像は左からそれぞれ三菱ふそうキャンター(普通小型トラック)
三菱ふそうスーパーグレート(普通大型トラック)、コマツ930E(大型
重ダンプトラック)となっていて縮尺は若干大雑把な部分がありますが
普段見かけるようなトラックとは桁違いに大きさが違うというのが
お分かりいただけるかと思います。

ダンプの大きさ比較
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