軽油価格高騰…インタンク設置のメリット・デメリットについて

インタンク価格で買える軽油って実際のところ安いの?

 2013年もやっぱり価格は上昇傾向となっている軽油価格。
 燃油サーチャージは全く機能しないし、トリガー条項は解除されないし…
という昨今、軽油価格を強制的に下げる手段の1つにインタンク設置を
考える事業者も中にはいるみたいですね。

 確かにインタンクは一度設置してしまえば軽油を長期的に安く買うことが
できるわけですが、実際のところインタンク設置は本当にお得なのでしょうか?
 インタンク設置のメリット・デメリットについてまとめてみました。
そもそもインタンクとは?

【インタンクについて】
ガソリンタンク  インタンクとは、その名前の通り巨大な軽油タンクを自社の敷地などに
埋没させてガソリンスタンドに給油を頼らずに自社のタンクから行うやり方の
ことです。

 インタンク型のメリットはガソリンスタンドを通さずに元売業者から軽油を
直接買うというシステムなのでその分だけ軽油を安く手に入れることができる
という点で、一般的には1リッターあたり3円~5円ほど安くなります。
 リッターで3~5円というのは結構大きいですね。


【インタンク設置の工事風景】
 ちなみにインタンク設置は次のような工事が必要で、イメージ的には
タンクローリーのタンクをそのまま埋めてしまうような感じみたいです。
 もちろん設置には許可が必要で消防署の立ち会い検査なんて項目もあります。

インタンク設置工事1 インタンク設置工事2


インタンクは本当にお得なのか?

【インタンクの設置にかかる費用】
1000万円  では、そんなインタンク設置に一体どのくらいの金額がかかるのかというと
タンクの大きさや業者によっても違いますが大体1000万円~2000万円
くらいの費用が必要
になるようです。
 設置するだけで大型トラック一台分の料金がかかるとなると中小企業に
とってはなかなか捻出できる額ではありませんね。


【インタンク設置で元をとる】
 ここで、仮に

  • インタンク設置費用
  • リッターあたりの差額
  • 平均の燃費



1500万円
5円
5km/L

 として計算してみると…。

1500万円÷5円=300万リットル
300万リットル×5km=1500万km

ということでトラックを1500万kmほど走行させると(あるいは燃料を
500万リットル使い切ると)だいたい元が取れる計算になります。
 ここでさらに

  • トラックの年間平均走行距離
  • 所持しているトラック数の合計


10万km
10台

とすると

1500万km÷(10万km×10台)=15年

ということでそれなりの事業規模がないと、とても元が取れそうにないですね。


インタンク設置のデメリット

【インタンクのデメリット】
インタンクのデメリット  もちろん、インタンクの設置はメリットばかりではありません。
設置する際には周辺への理解が必要な場合もありますし毎年の点検にコストも
かかります。
 また、タンクを埋没してから20年30年と時間経過してくるとタンク自体の
劣化で交換する必要があったり、最悪の場合は燃料漏洩で大事故が発生なんて
可能性もあります。

 土地を更地に戻すための費用も莫大で埋没しているタンクを掘り起こす必要が
あるので万が一廃業してしまった場合に土地の有効利用もできないなんていう
こともあります。
 よく廃業したガソリンスタンドの土地が有効利用もされず放置されてたりしますが
これはタンクの処理費用が莫大すぎて採算が合わないからという理由が
挙げられます。


まとめ

【インタンクのメリット】
  • 事業規模が大きければ年間何百万円もお得
  • 事業規模は大きければ大きいほどお得


【インタンクのデメリット】
  • 初期費用が莫大
  • 後処理費用も莫大
  • タンクの寿命は長く見積もっても30年程度
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