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【タイヤを浮かして走行】リフトアクスル装置とそのメリットとは?

大型トレーラーのタイヤが浮いているのは何なの?

 大型トレーラーに様々なメリットをもたらすリフトアクスル。
 高速道路を走る大型トレーラーを見て「タイヤが浮いてる!」と
びっくりされる方も多いと思いますが、もちろんこれは故障ではなく
トレーラーに搭載されているれっきとした機能なんです。

 一見すると不安定な気もしますが、実はトレーラーにとっては
様々なメリットをもたらし
てくれるリフトアクスル、その詳細とは…?


リフトアクスルって何なの?

【リフトアクスルとは】
 そもそも、リフトアクスルとは「荷物の量に応じてトレーラーの車軸を
上昇させたり下降させたりした状態で走行できる装置」
のことで、この機構が
動作すると、例えば"4軸のトレーラーだったら1軸が宙に浮くので合計が
3軸になる"といった具合です。

 この機能が実際に動作している時のトレーラーは下の動画のような状態になります。




【リフトアクスルの構造】
リフトアクスル  とはいえ、この機能は運転手がスイッチで自由に切り替えできる…という
わけではなく上昇・下降操作はそのトレーラの軸重の状態に応じて操作は
自動で
行われます。
(※大体9tを越える辺りから浮いてる軸が下りてくるようです)

 「なぜ手動操作ができないのか」については、また後ほど。


リフトアクスルのメリット

【リフトアクスルを使う意味】
節約  さて、そんなリフトアスクルですがタイヤを1軸分上げたところで
一体どれだけの違いがあるのかと思いきや…


  • タイヤのミゾ消費が遅くなる
  • ブレーキパッドが消耗しにくい
  • 接地面が減るので摩擦抵抗が下がり燃費UP


などなど、意外なことに多くのメリットがあるんです。


【最大のメリット】
 しかし、リフトアクスルの最大のメリットといえば何と言っても
"高速料金の大幅節約"でこのためだけにリフトアクスルを搭載すると
いっても過言ではありません。

 ここで、まずはNEXCOが定めるトレーラーに対する高速料金の課金の
定義を確認してみましょう。


【大型トレーラ】(高速料金は普通車の1.65倍)
けん引普通車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引中型車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両及びけん引大型車(2車軸)と被けん引自動車(1車軸)との連結車両。

【特大トレーラ】(高速料金は普通車の2.75倍)
けん引中型車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引大型車と被けん引自動車との連結車両で車軸数の合計が4車軸以上のもの及び特大車がけん引する連結車両


 ということで、実は軸数が4軸から3軸に変わると扱いが特大車から
大型車になり高速料金が40%もお得
になるんですね。

 これは帰り荷が空になりやすいタンクローリーやバルクローリーで
特に効果的で、例えば特大時の高速料金が20000円だとしたら大型では
12000円になるのでなんと8000円もお得です。


ETC利用の場合はどうなるの…?

【ETCも使っている場合】
ETC  業務上ETCを使用する人も多いかと思いますが、なんとこのリフトアクスル
ETCゲートの場合も車載器の設定を"けん引装置あり"に設定するだけで簡単に
特大車→大型車の料金で通ることができるんです。

 何でもETCレーンの地中にはセンサーが埋め込まれていて、このセンサーが
通行するトレーラーが大型か特大かを判定するんだそう。
 ちょっと浮いてるだけのタイヤもそこまで正確に判別できるなんて
すごい時代になったものです…。
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Comment

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20140910/4459881.html
NHK 2014年9月10日
>高速道路のETCに「特大車」のトレーラーを「大型車」と誤って認識させ、通行料金の差額をだまし取ったたとして、
>神奈川県平塚市の運送会社の社長らが逮捕されるなどしていたことが、警察への取材でわかりました。
>逮捕されたのは、平塚市の運送会社の39歳の社長で、おととし9月までの2年あまりの間に、運転手4人に指示して、
>高速道路のETCに「特大車」のトレーラーを「大型車」と誤って認識させ、通行料金の差額をだまし取ったとして、
>電子計算機使用詐欺の罪で起訴され、8月有罪判決を受けました。
>さらに警察は10日午後、別の静岡県内の運送会社の運転手5人についても、同じ手口で通行料金をだまし取っていたとして書類送検する方針です。
>ETCでは料金所を通過する際の路面に接しているタイヤの車軸の数で、「大型車」か「特大車」か認識される仕組みになっています。
>警察によりますと、トレーラーには積み荷が軽い場合に限ってタイヤの一部を浮かせて走行できる機能があり、社長らはこうした機能を悪用していたとみられています。
>神奈川県警察本部によりますと、こうした手口での検挙は全国で初めてだということです。
>警察は今後、こうした手口による不正が広がるおそれがあるとみて、取り締まりを強化することにしています。

不正で詐欺だそうです。
  • 2014/09/12 06:42
  • -
  • Edit
Re: タイトルなし
情報有り難うございます。

どういった状況のものが違法になるのか、詳しく調べたいと思います。
  • 2014/09/12 09:43
  • トラック相談所
料金浮かすのは副次的な効果だよ
元々は空荷だとタイヤの接地圧が小さくなって運転が難しくなるから設置しているホイールを減らして接地圧を大きくするための装置です。

 料金所で不正な走行とされたのは、リフトした状態で残る一軸が接地してて、その軸重が10tあるいは隣接軸重が20tを超えてたんだと思うよ。
http://www.jehdra.go.jp/pdf/695.pdf
  • 2014/12/22 10:32
  • -
リフトアクスルとは。
>>料金浮かすのは副次的な効果だよ
>>元々は空荷だとタイヤの接地圧が小さくなって運転が難しくなるから
>>設置しているホイールを減らして接地圧を大きくするための装置です。

採用時はそもそもそんなコンセプトは有りませんでした。
思い込みによる勘違いだと思われます。
コンポーネントを作って居る会社のコンセプトシートにも、
インストラクションにもそのような説明は有りません。
「各部消耗の低減」は商品説明として良く記載有りますが
逆に、その説明がどのメーカのどこに記載有るのかご教示頂きたいです。

運転しずらいとの理由だけでは、1軸何100万もの装置に
経営者が費用を掛けるとは考えられませんが.....?!

不正通行とされたのは、軸重超過に依りますが。
大型セミトレなのに、定常的にリフト状態(空荷に”見える”)で長距離を往復通行する車輌が有った。
不自然ですよね?!
似た様な理由で、高速道路のスタンドに卸しに行くローリが
目を付けられていた時期が有りました。
高速に入る時には積車で、降りるときは空荷。
まぁ、おかしいと言えばおかしいですが....。
ちなみに、高速道乗る時に一応車種確認(軸数カウント)はしますが、
降りる時にも車種確認してて、その時状態の車種(軸数)で料金徴収されます。
  • 2016/09/23 09:10
  • - * -
  • Edit
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