トラックの荷崩れの原因と対策を教えて!

荷崩れを起こす要因と対策のまとめ

 トラックの運転で最も気をつけたいものの一つ、荷崩れ。
心当たりもないのに、なぜか荷崩れを起こしてしまう、と
悩んでいるドライバーさんも少なくないみたいですね。

万一荷崩れを起こしてしまうと、積荷を破損してしまうばかり
でなく、重大な事故に繋がる危険性も……。

 そこで今回は、危険な荷崩れの原因と対策についてまとめてみました。

トラックの荷崩れはなぜ起こる?

【過積載によるもの】
過積載  過積載の状態で運転をすると、荷物の固定が不十分になるだけでなく、
重心が高くなるために車両のバランスが不安定になります。そのため、
カーブ時に差し掛かった際には車体が傾きやすくなり、荷崩れを引き
起こしてしまうのです。


【運転方法が荒い】
 トラックが乱暴に動いた分だけ、積荷はその影響を受けてしまいます。
急ブレーキ、急ハンドルなどはもちろん、カーブ時も要注意

 物理的な話をすると、車にかかる遠心力はスピードの二乗に比例
して大きくなります。つまり、時速40kmで走る車と時速80kmで動く車の
遠心力差は4倍にもなるのです。

 例えば、カーブ中にクラッチを切ってシフトダウンをおこない、
ブレーキをこまめにかけると、積荷に強い遠心力がかかり、
バランスが崩れやすくなってしまいます。

 
【荷物の積み方】
 ゲーム後半に差し掛かったジェンガのような積み方をしては、崩れやすい
のは言うまでもありませんね。しかし、しっかりと積んだと思っても見落とし
やすい箇所もあります。

 例えば、一個あたりの重量が多い機械や鋼鉄商品、長尺物を複数個積むと
重心は偏りがち。前方・後方・左右どちらかに重さが集中しないように
気をつけましょう。

 また、積荷間に隙間がある場合は、ガタガタ揺れないように必ず木材
などで埋めてください。また、ロープがよじれたまま固縛するとロープの
強度を下げてしまうので、かならずほどきましょう。
 

荷崩れを防ぐ対策は?

【積み方を工夫する】
積み方 荷物を積む際は、最低でも以下の3つに気をつけてください。

  • 前後左右の隙間を極力なくす
  • 積荷のマーク(天地無用・われもの注意など)に従う
  • 下には思いもの、上には軽いものを載せる
  • 同じ形のものは積み方を変える(画像参照)

 また、いくらきれいに積んだといえまめな積荷の状態の確認が大切です。
目安としては、高速道路で2時間毎、一般道路では4時間毎に
おこなうといいでしょう。ただし、異変を感じたら可能な限りスグに停止して、
積荷の状態を確かめてくださいね。


【運転方法を変える】
カーブ
 まずはハンドル操作。急に曲がろうとはせずにゆっくり切ることが大切です。
例えば、車線変更の際はついハンドルを大きく切ってしまうことも多いですね。
距離にすればわずか数メートルとはいえ、積荷にはしっかりと負荷がかかり
ますのでお気をつけください。

 また、カーブ時の運転は、「スローイン・ファーストアウト」が基本。
つまり、カーブ前の直線道路で十分に減速し、カーブの途中からゆっくり
アクセルを踏み込んで加速しながら抜けていく、ということですね。

 もちろん、急ブレーキをかければ積荷は一気に雪崩れますので、
ゆとりをもったアクセル・ブレーキ操作を心がけてください。


【荷崩れを防ぐ資材を使う】
保護緩衝材
 やむを得ない急ブレーキや急ハンドルに備え、メーカーは荷崩れを防ぐための
様々な道具を出しています。
今回例に挙げるのはほんの一部ですが、参考にしてみてください。

  • 荷崩れ防止ベルト
  • 保護緩衝材(画像参照)
  • L型アングル材
  • すべりどめシート
  • 荷崩れ防止接着剤などなど…



荷崩れを起こした際の罰則は?

【実際に起きた事例】
事故  では、実際に荷崩れが原因で事故を引き起こしてしまった場合、過失
はどれくらい問われるのでしょうか。

平成11年6月1日、島根県で実際に起きた事故の例を見てみましょう。


夜間、3台の車両が走行中、先頭の大型トラックが積み荷の荷崩れを起こし、
積み荷を落下させました。
それに気づいた後続の乗用車が急停止、3台目の大型貨物車が乗用車に追突
した事故で、追突した大型貨物車に70%、積み荷を落下させた大型トラック
に30%の過失を認定しています。

(中略)

本件事故では、大型トラックは、積載物落下防止義務に違反し、国道走行中に、
前記鉄製パレットを路面に落下させたこと、他方、大型貨物車は脇見をした
ものの、その原因に、本件落下による衝突音が影響していること等の諸事情を
総合考慮すると、大型貨物車の過失を70%、大型トラックの過失を30%と
認めるのが相当である。


 このように、荷崩れを起こしたトラックは直接は関係ありませんが、事故を
引き起こしたとして過失がつくケースもあります。
こういったことが起きると、ドライバーのみならず会社にも責任は問われるので、
対策をきちんと講じ、安全な運転を心がけてくださいね。
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