自動運転の実用化で、トラック運転手はいつかいなくなる?

運転手の仕事はどうなる?

 誰もが一度は夢見たことがあるであろう全自動で動く車。
2013年2月、省エネルギー対策をコンセプトに進めているNEDOの
エネルギーITS推進プロジェクトが、トラックの自動運転制御を
開発し、トラック4台が4mまで車間距離を縮めて走行する姿を
お披露目しました。

 このままいけば、全自動で車が動く時代も夢ではありませんが、
実現したらトラック運転手という職業は、過去の遺物になって
しまうのでしょうか……?

そもそも…自動運転ってなに?

【全自動運転システムの仕組みは?】
仕組み  さて、近未来的技術に感じる全自動運転システムですが、子供のころ
夢見たような自動でどこにでも連れていってくれるものではありません。

今回の開発では、主に以下のシステムを組み合わせて走行します。

  • 車間距離維持制御
    (通信と各車間距離を検出し、車間距離を制御する技術)
  • 車線保持制御
    (白線を認識して車がふらつくのを防ぐ技術)
  • 隊列形成
    (それぞれの車の位置を把握し、一列にし続ける技術)
  • 先頭車追尾制御
    (悪天候時などに白線が見えない場合、前の車を追っていく技術)
  • 障害物との衝突回避制御
    (障害物を検出し、レーンチェンジや非常ブレーキ制御を行う技術)

 つまり、無人で勝手に車が走るわけではなく、白線を自動で認識し、前後の車の
ブレーキや速度を通信で共有することで、車同士を統制させている
わけですね。

ちなみに、今回公開されたシステムの試験運転動画はこちら。


実用化はいつになる?

【システム搭載車の発売時期は?】
テスト  前述のような技術がどんどん開発され進化していっているわけですが、
実際に車に搭載されるのはいつになるのでしょうか?

 残念なことに(?)、現段階で一般車への搭載時期は未定のよう。
 ただし、国土交通省は2020年代の初め頃に、高速道路のみの実用化
目指していると発表しています。
高速道路のみが選ばれた理由は、比較的単調な道で、落下物が少なく
通行人もいないためだとか。

 
今後、トラック運転手はどうなるの?

【ドライバーに与える影響について】
どうなる  そんな凄い技術が開発されるのは素晴らしいことですが、
トラック運転手はお役御免、なんてなったら業界は騒然としてしまいますね。
 というわけで、現段階で発表されている動向と合わせて、
与えるであろう影響について考察してみました。


【自動車を運転するドライバーはいなくなる?】
 全部自動でやってくれるならば、ドライバーはいらないじゃないか、
という見解もありますが、現時点では高速道路での実用化を見込まれています。
そのため一般道で運転するドライバーは必須
さらに、何かトラブルがあった際に立ち会える人間が必要なため、
まったく無人になるわけではないとのことです。


【大型免許はいらなくなる?】
 たしかに、何もかも機械がやってくれるならば、人さえ乗っていれば
いいという気もしますが、あくまでも高速道路での話。
しつこいようですが、一般道路を走行するためのドライバーは必要とされ
ていますし、万一何日トラブルのあったときに、大型トラックのことを
分かる人間がいないと、お手上げ
となってしまいます。

 

現段階で残っている開発上の問題点は?

【今後の課題とは?】
ドライバー いよいよ全自動実用化か!?」なんて、システム開発側は盛り上がって
いますが、まだまだ現実的な課題は山積み
 例えば開発費が約44億円かかったことを考えると、おそらく高額な
技術料となりますし、道路交通法の改正も必要になります。

 また、なにより問題なのが、機械の運転を、私達人間がそれを
受け入れられるか
ということ。ドライバーさんならばだれしもがカーブの
曲がり方やブレーキのタイミングなど、自分の運転方法があると思います。
 それをいきなり機械まかせにできるドライバーがどれだけいるでしょうか。
助手席に座って人の運転を見ているだけでハラハラするのに、相手が話の
通じない人外となると、その緊張は計り知れませんね。

と、問題点を列挙してみましたが、どれも解決までに時間がかかりそうなもの
ばかり。全自動の車が車道を走る未来は、50年以上先のことになりそうですね。



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