【残業代請求も】過労運転の認定基準について教えて!

過労運転の基準や残業代請求成功の事例など

 法律があるとはいえ、納期に間に合わせるために20時間
ぶっ続けで運転することも止む負えないトラックドライバー。

 睡魔や疲労と戦っているうちに、あわや大事故……という経験
がある人も少なくないでしょう。

 しかし、いつまでもそんな現状に目をつぶっているわけには
いきませんよね。そこで今回は、過労運転とみなされる基準と
本来つくはずの残業代の請求方法
についてまとめてみました。

過労運転って何?

【過労運転とは】
過労  さて、今回は過労運転について見ていこうと思いますが、
そもそも「過労運転」とは何を指すのでしょうか。

 道路交通法第66条第一項(過労運転などの禁止)には
過労、病気、薬物の影響その他の理由により、正常な運転が
できないおそれがある状態で車両等を運転してはならない
」と
記載されています。

 ご覧のとおり、法律では何が「過労」を表すのかを定めていません。
しかし、世の中には「過労運転」と認められ、残業代の請求が
可能となったケースもあります。

 そこで、次の項では「過労運転」と認められたケースで重要視され
た 勤務状況について説明していきます。



どういう基準で認められるの?

【過労運転の認定基準について】
認定  それでは、過労運転の認定基準について考えて行きましょう。
厚生労働省は労働基準のひとつとして「自動車運転者の労働時間等
の改善のための基準
」を公開していますが、文章が回りくどいので
要約すると以下のとおり。

・運転手の拘束時間(運転時間、手待ち時間、休憩時間を含む)は
 1か月293時間を超えてはならない

・1ヶ月の拘束時間(運転時間、手待ち時間、休憩時間を含む)
 は293時間以内
(※労使協定があるときは、320時間まで延長可能)

・1日の拘束時間は13時間以内(残業する場合は16時間以内)

・勤務後は最低でも8時間は休む

・1日の運転時間は9時間以内(2日平均)

・1週間の運転時間は44時間以内(2週間平均)

・4時間以上連続してはダメ。必休憩をとること

 裁判所などではこれらを判断材料としているところが多いようです。


正直辛い…どこに相談すればいいの?

【公的機関などに相談する】
相談  さて、トラック運転手の労働環境は以前より問題になっている
事が多く、各方面で対策が練られています。
例えば、運輸労連(全日本運輸産業労働組合連合会)では、
労働組合員が気軽に相談できる窓口を開設。
専門のカウンセラーが金銭トラブルや病気、職場問題の相談に
乗ってくれます。

○運輸労連(全日本運輸産業労働組合連合会)
http://www.unyuroren.or.jp/


【労働基準監督署に相談する】
 話を聞いてもらうだけじゃ……という人に具体的な対策として提案
したいのが労働基準監督署にいくこと。

 専用の窓口が設けられていますので「請求に踏み切らず相談だけ」と
いう場合にも対応してくれます。さらに、残業代請求の意思を見せれば
会社へ支払い命令が生じるケースが多いようです。
 ただし、残業代が支払われてない・労働時間がおかしいなどの場合、
証拠がないと動いてくれないのも事実。客観的に勤務実態を示せる資料
を事前に用意しておくことが大切です。


【弁護士に相談する】
 残念ながら、上記の方法も動じない会社があるのも事実。
そうした会社相手となると弁護士をはさむのが一番です。

 弁護士に相談するのは高いんじゃ…というイメージもありますが、
相談のみなら無料のところも多いですし、残業代が支払われた
あかつきには、弁護士代を上回る額となるのではないでしょうか。

 ちなみに、相談の際にタイムカードがあると勤務時間がわかりやすいので、
話がスムーズになりますが、ない場合でも以下のようなものが残業の証拠となる
ことが多いので、ご参考までに。

・業務日報(就労時間が記載されている場合)
・業務連絡に使うメールやパソコンのログ
・元同僚の証言
・毎日の就労時間を記載した日記・メモ


過労運転が認められた例を教えて!

【残業代が認められた裁判について】
裁判  こういった例を並べても、実際に成功した例がないとどうにも
踏ん切りがつきませんね。
ということで、実際に起きた裁判での判例を調べてみました。

タマ・ミルキーウェイ事件

一般貨物自動車運送事業会社Yで配送運転手として勤務していた元従業員Xが、雇用契約による賃金請求権に基づき、在職期間中の時間外、深夜及び休日労働に係る賃金の支払を求めた事案の控訴審である(付加金も請求)。 第一審の東京地裁は、(以下略)


 と、小難しい文が羅列されてますが要するに、この裁判では残業代と
有給分の額、ボーナスを元トラック運転手が会社に請求しています。
裁判では有給代は認められませんでしたが残業代とボーナスの一部を
会社が支払う
よう判決が下されました。
(判例の詳細を知りたい人は裁判名で検索をしてみてください)

 さらに、2013年5月にはトラック運転手が残業代を支払わない会社を訴え、
記者会見を起こすなど、トラック業界の問題を社会へ発信しています。
 こちらの判決はいまだ出ていませんが、泣き寝入りするよりもこうして自ら動いたり
社会に訴えかける姿勢が、明日の労働環境を変えていくのではないでしょうか。



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