小型から大型まで…自家用トラックの法定6ヶ月点検について教えて!

エンジンオイル、ホイール、ブレーキなど…点検項目のまとめ

6ヶ月点検
 毎回の車検の影に隠れ、つい忘れ去られてしまいがちな6ヶ月点検。
「そんなものもあったな」と、この記事を見てはっとしてしまった
ユーザーも少なくないでしょう。

 日々の業務に追われているとはいえ、法律で決められている以上、
忘れてはならないもの。
そこで今回は、6ヶ月点検での点検項目についてまとめてみました。
法定6ヶ月点検って何?

【法定6ヶ月点検とは?】
点検  法定6ヶ月点検とは、ただ推奨しているわけではなく、法律で決まっている
自家用貨物車のドライバー・所持者としての義務です。
「車検があるから」「他の点検をやっているから」とおろそかにするのは
NGで、安全の確保や公害防止のためにも必ずやっておきたいものですね。

 法律では、「道路運送車両法第四十八条」によって決まっており、
条文は以下のように記されています。

定期点検整備

自動車(小型特殊自動車を除く。以下この項、次条第一項及び第五十四条第四項において同じ。)の使用者は、次の各号に掲げる自動車について、それぞれ当該各号に掲げる期間ごとに、点検の時期及び自動車の種別、用途等に応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない。

二  道路運送法第七十八条第二号 に規定する自家用有償旅客運送の用に供する自家用自動車(国土交通省令で定めるものを除く。)、同法第八十条第一項 の許可を受けて業として有償で貸し渡す自家用自動車その他の国土交通省令で定める自家用自動車(前号に掲げる自家用自動車を除く。) 六月


 ということで、自家用貨物車は6ヶ月ごとに点検しなければならないわけですね。
ただし、正直申し上げますと、点検をしていないからといって罰則が科せられる
ことはありません。しかしながら、仕事仲間の健康診断のようなもの。
怠っていいというわけでもありませんよね。


6ヶ月点検の各項目

【定期点検整備記録簿の取得方法】
定期点検整備記録簿  さて、いざ点検、と意気込んでもどこを見ればよいのかわからなければ
何もできません。
もちろん点検箇所は法律で決まっており、チェック用の表も存在します。
この表はトラックの購入時についてきますが、紛失した場合には整備振興会
などで買うか、インターネットでダウンロードもできます。


【法定6ヶ月点検の項目について】
 さぁ、無事に定期点検整備記録簿を手に入れた所で、点検項目を
みていきましょう。表によると、以下の所を点検していくよう記載
されています。


●かじ取り装置
 ・パワーステアリング・ベルトの緩み、損傷

●制動装置
 ・ブレーキペダルの遊び、踏み込んだ時の床板とのすき間
 ・ブレーキの効き具合
 ・ホース、パイプの漏れ、損傷、取付状態
 ・リザーバタンクの液量
 ・駐車ブレーキレバーの引きしろ
 ・ホイール・ナット及びホイールボルトの緩み

●走行装置
・タイヤの空気圧/亀裂、損傷
・タイヤの溝の深さ、異常摩擦

●動力伝達装置
・クラッチペダルの遊び、切れた時の床板とすき間

●原動機のかかり具合、異音
・エンジンオイルの汚れ、量
・冷却水の量/冷却装置の水漏れ
・ファンベルトの緩み、損傷

●投下装置等
・投下装置の作用/方向指示器の作用

●電気装置
・点火時期が適切か
・排気の状態
・エア・クリーナ・エレメントの損傷、汚れ、つまり


●その他
・ハンドルの遊び・緩み・がた、ギアやボックスの液漏れ、
かじ取りホークの損傷、かじ取り車輪の左右の回転角度、
チェンジ位置・警音器の発色・音量、投下装置の識別表示
・タイヤ・ホイールの汚れ
・シャーシバネの左右のたるみ
・ブレーキロッド及びケーブル類の緩み、型および損傷
・トランスミッションの操作


 また、点検整備記録簿にはチェック項目だけでなく、記載項目も
あります。ないようとしては、以下のとおり。


●記録項目
1)「点検の年月日」
 点検を実施した年月日を記載します。

2)「点検の結果」「整備概要」
 それぞれの点検項目について、下表に示す作業区分に従ってチェック記号を用いるなどして、点検の結果及び必要となった整備の概要を記載します。整備の概要については、交換した主な部品(ブレーキ液、ブレーキ・ホースなど)や測定結果(ブレーキ・ライニング、ブレーキ・パッドの厚みなど)なども必要に応じ記載します。点検整備の際に分解を伴った場合には、チェック記号を〇で囲むなどして記録しておきます。

3)「整備を完了した年月日」
 整備を完了した年月日を記載します。

4)「車台番号」、「自動車登録番号又は車両番号」
 自動車に備え付けの自動車検査証又は軽自動車届出済証を見て記載します。

5)「点検時の総走行距離」
 積算距離計(オドメータ)を見て点検時における自動車の総走行距離の数値を記載します。

6) 「点検又は整備を実施した者の氏名又は名称及び住所」
 点検又は整備を実施した者の氏名(法人は会社名)と住所を記載します。なお、ユーザー自身が点検又は整備を実施した場合には、住所の記載は省略できます。また、点検と整備を実施した者が異なるときは、両者を記載します。


点検しないとどうなるの?

【点検を怠ると……】
鯖散乱事故  ところで、定期点検を怠るとどうなるのでしょうか。
前述のように法的に罰せられることはありません。

 しかし、直接的な罰則などはなくとも、整備不良により
事故に繋がる可能性が高くなります。
「交通事故データからみた自動車の点検整備に関する調査分析報告書
(2009年度)」(財団法人交通事故総合分析センター)のデータでは、
事故原因としてタイヤ不良が一位を占め、続いてブレーキ不良、
フロントガラス等の不良が挙げられています。雨の日も台風の日も関係なく
運転するドライバーにとってブレーキの効きが悪いなんて致命傷といっても
過言ではないでしょう。

 また、万一事故を起こしてしまえば信用にも関わってきますね。
「お得意様」など、懇意にしてもらってる取引先が多いトラック業界で
信用を失ってしまうと、まったく仕事がなくなることもザラな世界。

 そんな事態に陥らないためにも、定期的に点検し、安心・安全・無事故
の運転を心がけていきたいですね。


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