【導入実例あり】モーダルシフトのメリットや課題を教えて!

モーダルシフトによる物流業界への影響について

 最近よく耳にする「モーダルシフト」という言葉。
きけば、トラックに代わり、鉄道や船舶が物流を担うという話の
ようですが、それが進められた場合、トラック業界になんらかの
影響があるのは一目瞭然ですよね。

 万が一トラックによる物流が廃れてしまったら、と考えると
これほど深刻な事態もありません。そこで今回はモーダルシフト
とはそもそもなんなのか、そのメリットやデメリット
などを
まとめてみました。
モーダルシフトの定義って?

【モーダルシフトとは】
鉄道  最近時折耳にするモーダルシフトとは、一体何なのでしょうか。
日本語に訳すと「輸送手段の転換」を意味するこの言葉は、簡単に
いえば「荷物の輸送手段をトラックから船舶や鉄道に代えよう」という
動きを表しています。

 モーダルシフトという言葉自体は、ここ最近生まれた言葉ではなく、
20年以上前である1981年に誕生しています。意外と歴史のある言葉
ですが、現在の物流業界を見てみると、そこまで浸透していないのは
なぜなのでしょうか。その原因を見ていきましょう。


モーダルシフトにする利点は何?

【モーダルシフトを進めるメリットについて】
エコ  まず、なぜモーダルシフトが推進されているのでしょうか。
その理由としては、物流手段をトラックから鉄道または船舶に
替えることで、以下のようなメリットが期待されているためです。

鉄道・船舶とトラックの輸送を比べた際のメリット
  • CO2、排気ガス排出量削減
  • 長距離での運賃が安価
  • トラックによる交通渋滞緩和
  • 輸送量に対しての運転手が少人数でまかなえる


【モーダルシフトが抱える課題】
天候  さて、上記のようなメリットがあるモーダルシフトですが、
なぜ物流業界に広まらないのでしょうか。
その理由としては、以下の点があげられます。

鉄道・船舶での輸送のデメリット
  • 輸送速度が遅い
  • 天候の影響を受けやすい
  • 積み替えのできる場所が限定される
  • 運送時間や頻度に融通がきかない
  • 積み下ろし作業の費用が高額
  • 短距離輸送では運賃がトラックより割高

 現在の物流業界では、常に時間との勝負。ちょっとの遅れも
許されないなかで、時間の融通がきかない鉄道・船舶での輸送が
広まらないのも納得です。

 そのため、上記のような課題がある限り、運輸手段の主力は
トラックであることは変わらない
でしょう。

 また、運送用の鉄道・船舶が増え、到着時間が指定できたり、
運送コストが下がったとしても、港湾や駅から目的地まで運ぶのは
トラックが必要
であるから、トラックによる物流が廃れるような
事態が起こるとは考えづらいですね。


実際に導入しているような企業はあるの?

【モーダルシフト導入企業の実例】
 まだまだ問題は山積みのように思えるモーダルシフトですが、
上手く活用している企業も存在します。

 これまでM株式会社様が自動車生産のために東海地区から調達していた部品は、各部品メーカーがそれぞれ手配したトラックで輸送されていた為、一定の数量がまとまらず、モーダルシフトが難しい状況でした。また、片道の輸送について部分的に10t車分に相当する31フィートコンテナを利用しても、定期的な利用の為には、東海地区にコンテナを廻送する必要がありました。

改善のポイント

 東海地区における部品調達にミルクランシステムを導入することで、一元管理による輸送の効率化が図られ、幹線部分の輸送をトラックから鉄道輸送に変更できるだけの一定数量を確保することが可能となりました。 一方、工場近隣地区から東海地区の大口販社向けの補修部品輸送として、上記の鉄道コンテナを利用することで、往復実車によるコンテナの効率的な運用とCO2排出量の大幅削減が達成されました。

※実例イメージ図
実例

 上記は、自動車パーツ生産工場と自動車工場間の例です。
一つのトラックで複数の荷主を回りながら集荷し(ミルクラン方式)、
長距離の輸送は鉄道を使用することで、効率化を図りました。

 このように、モーダルシフトはトラックの輸送と組み合わせた
展開が予想されます
。そのため、今後モーダルシフトのシェア率が
上がったとしても、トラック運転手が不必要とされるのではなく、
適所適材といったように、それぞれの利点を活かした物流となるのでは
ないでしょうか。


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