クレーンの使用を休止したり、再開したいときの手続きは?

クレーン休止・再開手続きについて

 クレーンにも車同様、2年毎に検査があり、それをおこなわない
クレーンは使用を認められないことは以前にも記事にしましたが、
クレーンを、検査の有効期限以降使わない場合も、休止届けが
必要なのはご存知でしょうか。

 そこで今回は、クレーンの休止・再開手続きや費用について
まとめてみました。
クレーンの休止手続きって何?

【クレーンを休止するための方法について】
休止届  クレーンをある一定期間使わない場合、労働監査基準へ「クレーン
休止報告書
」の届け出が必要となります。これは、労働安全衛生法によって
定められており、条文は次のとおりです。

○クレーン等安全規則第48条

つり上げ荷重が3t以上のクレーン(スタッカークレーンは1t以上)を設置している者がクレーンの使用を休止しようとする場合において、 その休止しようとする期間が検査証の有効期間を経過した後に渡る時は、クレーン検査証の有効期間中にその旨を所轄労働基準監督署長に報告しなければならない。ただし、認定を受けた事業者については、この限りでない。

 クレーンの休止報告書に関しては、厚生労働省のHPでダウンロード
できます。また、届け出を提出する際は、該当するクレーンの検査証を
添付しなければなりません。


休止していたクレーンを再開するには?

【クレーンの使用再開について】
使用再開検査申請書  では、休止したクレーンを再度使用するにはどうすれば
いいのでしょうか。

 クレーンの使用再開の際には、「使用再開検査(落成検査)」が必要で、
労働監査基準に検査を依頼しなければなりません。

 この検査に必要な「クレーン使用再開検査申請書」も
休止報告書同様に、厚生労働省のHPからダウンロードできます。



【クレーンの使用再開検査料金について】
 では、「クレーン使用再開検査」にはどれくらいの費用が
必要なのでしょうか。行政が行う場合の手数料は、クレーンの
種類や重量によって変わるので、まずはA・B・C・Dに分類しました。

○記号の分類について

A
  • ジブクレーン※1
  • 橋型クレーン
  • ケーブルクレーン
  • アンローダ
  • 移動式クレーン※2
  • ガイデリック
  • スチフレグデリック

※1 壁クレーンを除く
※2 浮きクレーンのみ
B
  • 天井クレーン
C
  • 移動式クレーン※3

※3 浮きクレーン除く
D
  • A,B以外のクレーン
  • A以外のデリック

 A・B・C・Dそれぞれの料金は次のようになっています。

○つり上げ荷重


5t未満
5t以上10t未満
10t以上20t未満
20t以上50t未満
50t以上100t未満
100t以上200t未満
200t以上500t未満
500t以上1,000t未満
1,000t以上
A
金額(円)

28,900
38,100
47,800
59,900
79,300
93,900
113,300
132,700
152,100
B
金額(円)

16,300
22,100
29,800
40,500
55,100
71,600
93,900
125,000

C
金額(円)

15,300
22,100
29,800
38,800
55,100
71,600
93,900

D
金額(円)

13,400
19,200
23,600
32,300
45,400
55,100
76,000



 また、行政機関への依頼は、オンラインでも可能で、
400~500円ほど検査費用が割引されるという特典があります。

 ちなみに、検査に合格した場合の検査有効期間は、検査日から
2年間です。ただし、検査結果によっては、有効期間を2年よりも
短くされる場合があるため、検査前の整備が大切です。


【使用再開の壁について】
レンタル  前述のように「整備」が大切といっても、型が古いクレーンでは、
すでに製造をやめていて、部品を探すだけでも一苦労といった場合も。

 さらに、使用再開検査(落成検査)では、定格荷重の1.25倍の重量を
吊り上げることになりますので、古いクレーンには若干ダメージを
与えてしまいます。

 とはいえ、新しいクレーンの購入には多額の費用を必要としますので、
短い間しか使わないならば、リースやレンタルをしてもいいかもしれませんね。
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