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ユンボ(バックホウ)運転中におきた事故の事例から原因と対策を知りたい!

ユンボ事故事例の紹介や原因と対策まとめ

 建設現場で大活躍のユンボ。アームの先にあるバケットを
替えることで、鉄骨を切断したり、UFOキャッチャーのように
木材を掴んだりと様々な作業が可能です。

 そんなマルチに役割をこなせるユンボですが、作業中の事故は
後を絶ちません。そこで今回は、事故を未然に防ぐためにも、
ユンボを使用中に起こった事故事例をもとに、原因と考察
ついてまとめてみました。


ユンボの事故事例について

【ユンボ事故見出し一覧】
ユンボ横転1  ユンボの事故発生状況は様々ですが、そのなかでもメジャーな
事故原因を今回は紹介していきます。

  1. アームの引っかかり
  2. ショベルと衝突
  3. ユンボの横転
  4. ユンボにひかれる


事例1.アームの引っ掛かり事故

【ユンボのアームが電線にひっかかる】
電線  まず、ユンボのアームが電線を切断してしまった事故について
みていきましょう。

○事故状況

 平成21年6月4日、0.7m3バックホウがアームがアームを上げたまま移動したため、上部にあった電線に接触、切断した。

 これにより、1時間30分もの間、6軒が停電となった。

事故イメージ
引っかかり事故

 この事故は、ブームをあげたまま走行し、電線との接触に
気付かず切断してしまったというもの。

 原因も、運転手の不注意にあるとされています。

 また、対策は次のように講じられています。

○対策

1.架空線付近での作業上の注意点、重機のブームやダンプの荷台等と架空線との離隔を確認するよう安全大会で周知徹底すること。

2.安全教育訓練等を通じ、バックホー・ダンプトラックなど建設機械を移動する時は必ずアーム、荷台を下げることを徹底すること。

3.重機が架空線下を通行する場合には架空線の監視員を配置すること。


事例2.バケットが作業員にぶつかる

【ユンボのバケット部分に作業員が激突される事故】
激突  次は、ユンボのバケットに作業員が激突された事故をみていましょう。

○事故状況

 災害発生当日は、山中の石材採取場から庭石用の石材をドラグ・ショベルと不整地運搬車を使用して採取し、トラックに積み込み、会社まで運搬する作業が予定され、作業者AとBの2人が作業に従事していた。

 現場に到着した2人は現場に置いてあった1台のドラグ・ショベルを使用して、トラックに石材を積み込みやすいように作業スペースを確保した。

 採集した石材を不整地運搬車に載せトラックの脇に運び、Aはドラグ・ショベルのフックへの玉掛け・玉外しを行い、Bがドラグ・ショベルを運転して、石材をつり上げてトラックに積み込み始めた。

 作業は夕方まで続き、周囲が薄暗くなってきたので、Bは当日の作業を終わろうとしたが、残りの石材が少なくなっていたため、Aの提案で作業を最後まで行うこととした。その後、つり上げた石材をトラックの荷台に載せた後、Bがドラグ・ショベルのバケットを前方に動かしたところ、バケットがAに激突した。

 この事故は、夕暮れ時に玉掛け作業をしていた作業員にバケットが激突した
というものです。バケットの重さは、バケット容量0.45m3でも350kg~400kgほど。
牛一頭分くらいの重量のものが激突したわけですから、その衝撃は計り知れません。

 また、この事故の原因としては、以下の点があげられています。

○事故原因

1.当該現場に移動式クレーンがあったにもかかわらず、石材のつり上げに使用せず、ドラグ・ショベル(ユンボ)を用途外で使用した。

2.作業者がドラグ・ショベルの可動範囲から退避したことを確認しないで、ドラグ・ショベルを作動させたこと。

3.作業計画が策定されておらず、作業者同士の合図が確実でなかったこと。

 また、日が落ちていた状態での作業ということで、視界が悪く、
作業員が見えにくかったということも考えられます。

 これに対しての対策は、次のように講じられています。

○対策
1.荷をつり上げて運搬する作業には、移動式クレーンを使用すること。

2.車両系建設機械の作業範囲に作業者等の立入を禁止すること。

3.安全な作業を行うための作業計画を策定し、適正な機械の使用、作業者の作業位置、合図の方法等を関係作業者に周知徹底してから作業を行うこと。


事例3.ユンボの横転事故

【ユンボ横転による事故】
横転  次は、ユンボの横転・転落事故の事例をみていきましょう。

○事故状況
 この災害は、河川改修工事において、ドラグ・ショベルを使用して土嚢(土のう)を運搬する作業中に発生したものである。

 何回目かの運搬作業のため、右岸上においてドラグ・ショベルにより土嚢をつり上げて旋回したところ、ドラグ・ショベルが横転し、3m下の河床まで回転しながら転落した。

 転落した際、ドラグ・ショベルの運転者は機体の外に放り出され、ドラグ・ショベルのクローラの下敷きになった。なお、ドラグ・ショベルが横転した個所の路肩には崩壊等の変化は見られなかった。

土嚢の運搬作業に当たっては、移動式クレーンや運搬車の手配を考えることなく、現場にあったドラグ・ショベルを用途外使用することを前提に工事計画書が作成されていた。

 また、ドラグ・ショベルによる運搬作業において、ドラグ・ショベルの構造や能力から一度に運搬できる土嚢の数をあらかじめ検討することもしていなかった。

 この現場で使用していた作業計画書には、土のう運搬作業は
盛り込まれていませんでした。さらに、運転者に対しても安全衛生教育は
おこなわれていませんでした。

 この事故の原因としては、以下の点があげられています。

○事故原因

1.ドラグ・ショベルを主たる用途以外の用途に使用したこと。

2.ドラグ・ショベルの種類や能力、運行経路、作業方法について示された作業計画書が作成されていなかったこと。

3.ドラグ・ショベルの運転者に対し安全衛生教育を実施しなかったこと。

 この事故への対策は、次のような案が講じられています。

○対策

1.ドラグ・ショベル等の車両系建設機械を主たる用途以外の用途に使用しないこと。
※やむをえず、重機を別の用途で使う場合は、専用の器具をとりつけ、転倒防止のために合図者を配置すること。

2.すべての作業について使用する重機の能力、用途等を検討した作業計画書を作成すること。

3.ドラグ・ショベル等の車両系建設機械の運転者等関係労働者に対し安全衛生教育を行うこと。


事例4.ユンボに作業員がひかれる

【ユンボの人身事故】
轢かれる  では最後に、ユンボに作業員がひかれた事故についてみていきましょう。

○事故状況
 災害発生当日、被災者は、同僚とともに午前7時50分頃に現場の責任者から前日の作業後に置かれたバリケードのところで交通誘導を行うよう指示された。

 当日の作業は、長さ約20mの区間について、ドラグ・ショベル1台、ダンプトラック2台等を使用して新設側溝と既設側溝との間の掘削、既設側溝の撤去、掘削溝への砕石の投入、床均し、砕石の締め固めが予定されており、現場の責任者は朝からドラグ・ショベルを使用して掘削と側溝の撤去作業を担当していた。

午後2時頃、責任者は、掘削の作業を終え、掘削溝にダンプトラックから投入された砕石をドラグ・ショベルで粗均しし、さらに機体を前後に走行させながら砕石に圧力をかける作業を行っていたところ、何かに乗り上げた感じがしたが、砕石が均しきれていないものと考えそのまま後退させたところ、右側前方に被災者が頭部をひかれて倒れていて死亡していた。

 この事故は、バック運転してきた事故に、交通誘導をしていた作業員がひかれた
というもの。

 また、原因としては、以下の点があげられています。

○原因

1.後方を十分に確認しないでドラグ・ショベルを後退させたこと。

2.被災者が、所定の位置からドラグ・ショベルが前後進しながら作業を行っている箇所に移動してきたこと。

3.作業が進むにつれて、作業箇所は変化していくのに、交通誘導員の誘導位置の変更等といった作業計画・作業手順を明確に定め、指示していなかった。

 この事故に対しては、次のような対策が講じられました。

○対策

1.作業箇所の変化にも対応できるよう、作業計画・手順を明確に定めること。

2.通誘導員の位置、移動の範囲について明確な指示を行うこと。
※ユンボの運転の際には後方確認の徹底とともに、交通誘導との合図、誘導方法などのルールを決めておくこと。

3.作業開始前に作業手順、バリケード等の必要な安全対策、必要に応じて作業全体を指揮・監視する者の配置等について確認を含めた打合せをおこなうこと。


まとめ

安全第一  いかがでしょうか。
すべての事例を総合してみると、事故原因は次のような傾向にあると
考えられます。

  • 本来とは違う使用目的で使われた
  • 運転手以外の作業員との合図が徹底されていなかった
  • 周囲の確認が不十分であった

 もちろん、上記のものが全てではありませんが、「事故発生の背景には
こういった要因がある」と意識し、事故を未然に防ぐように努めていきたい
ですね。


もっと知りたい重機やトラックの事故事例

【その他事故事例の紹介】
ねこ  さて、今回はユンボによる事故事例を紹介しましたが、以前には
トラックやその他重機の事故事例をまとめています。もし、興味の
ある方は下記URLからご覧になってみてくださいね。

○事故事例集
http://torack7.blog.fc2.com/?tag=物流事故事例集


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