よく読まれている記事

【原因と対策】関係者なら知っておきたい!高所作業車の事故事例まとめ

高所作業車事故事例の紹介や原因と対策まとめ

 度々事故の事例を紹介してきた当ブログ。第4回目となる今回は、
高所作業車の作業中に起きた事故を特集します。さて、高所作業車
といえば、配電線の整備や街路樹の枝切り、イルミネーションの
飾り付けなど、街のあらゆるところで活躍していますよね。

 高いところでの作業ゆえに、事故の種類も高所作業車独特な
事例があります。しっかり原因を確認して、事故を未然に防ぐ
対策を心がけていきましょう!


高所作業車の事故事例について

【高所作業車の労働災害事例見出し一覧】
高所作業車1  さて、今回とりあげるのは、次の6つの労働災害事例です。

  1. 感電による事故
  2. 感電による事故2例目
  3. 坂道での事故
  4. 建築物とのの挟まれ事故
  5. 他車との衝突事故
  6. 車体の経年劣化による事故


事例1.感電による事故

【工場の塗装作業中に電線に触れ、感電】
 まず、高所作業車が電線に触れ感電した例をみていきましょう。

○事故状況

 この事件は、工場の塗装作業に高所作業車を使用していたときに起きた。

 事故当初、高所作業車に作業員が2人載っていた。A地点で塗装作業を終えた後、B地点へ向かおうと、アームを延ばしたまま反時計回りに旋回させた。

 120度ほど旋回した際に、作業員1名が高さ15mほどの位置にあった電線(C地点)に接触し、感電した。

上空から見た事故イメージ
引っかかり事故

 この事故の原因は、次のように言われています。

○事故原因

1.高所作業車の作業範囲に送電線があるにもかかわらず、作業床を送電線側に旋回させたこと

2.作業床上での操作が、危険区域を背にするような方向となったため、安全確認ができなかったこと

 また、対策は次のように講じられています。

○対策

1.あらかじめ、地形、障害物等の状況に応じた作業範囲、操作方法などについて作業計画を作成すること

2.上空に危険なものがある場合は、作業床を上昇させた手順を逆に追って旋回、降下などを行うこと

3.作業範囲内に送電線等の危険区域がある場合には、監視人を置き、その者の指示のもとに操作すること


事例2.感電による事故その2

【電気ケーブル除去中に感電】
感電  次に紹介するのは、同じく感電ですが、上のものとは少し状況が変わります。

○事故状況

 この事件は、工場の電気ケーブルを除去する際に発生した。ケーブルの切断部分が垂れ下がり、高所作業車の金属部分に接触。金属部分を通って高所作業車のゴンドラに載っていた作業員が感電した。

 この事故の原因は、次のように言われています。

○事故原因

1.ケーブルに電気が通っているかを確認していなかったこと

2.作業前に検電作業を行うことになっていたが、作業手順書に従わずに検電作業を省略したこと

3.ケーブルの切断部分に感電防止処理が施されていなかったこと

 また、対策は次のように講じられています。

○対策

1.通電・停電の確実な連絡を行うこと

2.作業手順どおりの作業を行っていることを現場責任者が確認すること

3.停電状態での作業が前提であっても、ケーブル切断部分には絶縁処理を行っておくこと


事例3.坂道に駐めた高所作業車が動いたことによる事故

【逸走による事故】
逸走  次は、坂道に高所作業車を停車する際におきた事故をみていきましょう。

○事故状況

 坂道で高所作業車を前下りに駐車していた。作業が終了したので、アウトリガーを格納する際、坂下(前方)からしまったところ、車体が動きだし、作業していた人間が巻き込まれた。

 また、この事故の原因としては、以下の点があげられています。

○事故原因

1.格納手順を間違えた

 この事故の対策は、次のとおりです。

○対策
1.手順の徹底確認。坂道で停車する際は、坂下、坂上順にアウトリガーを出し、格納する際には坂上、坂下順の順にしまう。

2.サイドブレーキは確実に引く

 また、坂道で高所作業車が逸走しだすと、下の動画のような事態に
なるようです……こうなってはもう誰にも止められませんね……。



事例4.上昇時の挟まれ事故

【建築物との挟まれ事故】
 次は、ゴンドラ部分と建築物に挟まれたケースをみていきましょう。

○事故状況
 この災害は、A地点での作業を終えた高所作業車がアームをあげたままB地点に移動しようとした際に発生した。バックで移動していたところ、地面の凹凸で高所作業車が傾き、作業者が建築物とゴンドラに挟まれたというものである。

 事故状況は、下図のような状態です。

はさまれ事故

 この事故の原因としては、以下の点があげられています。

○事故原因

1.バケットに乗ったまま単独で高所作業車を走行させていたために、走行する地面の凹凸等の状況確認が困難であったこと。

2.被災者が、高所作業車の運転について十分な技能および知識を有していなかったこと。

3.高所作業車に係る作業計画を作成していなかったこと。

 この事故への対策は、次のような案が講じられています。

○対策

1.凹凸のある場所での走行は、次の点に気をつける
  • 誘導者を配置し、その者に高所作業車を誘導させること
  • 一定の合図を定め、誘導者にその合図を行わせること
  • 作業場とアームの高さを確認すること


事例5.他車が衝突

【駐車中にトラックが衝突】
他車衝突  次は、停車中にトラックが衝突した事例をみていきましょう。

○事故状況
 作業者は、作業前に侵入禁止を意味するカラーコーンを置いて作業を始めた。
作業車のゴンドラに乗り、電飾の取り付け作業をおこなっていたところ、トラックが侵入禁止区域に突入し、そのまま高所作業車に激突した。

 原因としては、以下の点があげられています。

○原因

1.自動車等の進入を確実に禁止する柵が設けられていなかったこと。

2.トラック運転手が判断を誤り作業場所に進入してきたこと。

3.通行車に対する誘導方法が適切でなかったこと。

4.高所作業車の運転を無資格者に行わせていたこと

 一見、高所作業をしていた人には落ち度が無さそうな事故ですが、
カラーコーンだけでは、進入禁止のサインとしては不十分です。

 これを踏まえ、対策は次のように講じられました。

○対策

1.通行車両の進入禁止の措置を明確に講じること。

2.交通整理員の職務を的確に行うこと。

3.作業マニュアルを作成し徹底すること。


事例6.劣化したシリンダーが破損し、作業員が落下

【高所作業車の劣化による事故】
劣化による事故  最後に、古くなった高所作業車が原因で起きた事故をみていきましょう。

○事故状況
 この事故は、アームを上げ、ゴンドラで作業員が電線のバインド線取り替え作業を行っていた際に起きた。2本のバインド線を取り替え、一度アームを下げた際、第一ブームと第二ブームの下にあったリンク部分が突然破損。ゴンドラが急降下し、作業員がゴンドラの外へ投げ出された。

 原因としては、以下の点があげられています。

○原因

1.高所作業車の劣化によりき裂が生じ破損した。

2.年次点検や月次定期自主点検、作業前点検がおこなわれていなかった。

3.作業車が安全帯をつけていなかった。

 古くなった機械は、劣化の危険が常にあります。まだ大丈夫だろうと
油断すると、労働災害が発生することも。

○対策

1.法定の年次特定自主検査、月次定期自主検査、作業開始前点検を確実に実施すること。

2.特定自主検査等の車両一覧表を作成し、点検簿等で検査・点検結果を記録すること。

3.安全帯の使用状況等をチェックすること。


もっと知りたい重機やトラックの事故事例

【その他事故事例の紹介】
本を読む人  今回は高所作業車の事故事例を紹介しましたが、以前には
トラックやその他重機の事故事例をまとめています。もし、興味の
ある方は下記URLからご覧になってみてくださいね。

○事故事例集
http://torack7.blog.fc2.com/?tag=物流事故事例集


関連記事

Comment

アウトリガは前に事故起こしかけたことがある。あれはマジでヤバイっすね。
  • 2013/11/10 18:33
  • ともやん
Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)