【共同点呼は使える?】実施の条件や効力など気になる制度のあれこれ

共同点呼の条件とは?

 早朝や深夜、街がまだ眠っている時間帯から駆け出すトラック運転手。

 延着を起こさないために、配達の何時間も前から準備しはじめることも
ザラですが、そうなると事業規模の小さな会社でネックになってくるのが
運転手の状態を確認する点呼です。

 実は、そんな中小事業所のために共同で点呼を行える便利な制度が
あります。残念ながら知らない人も多いようなので、今回はそんな
共同点呼について行うための条件や効力についてまとめてみました。
そもそも共同点呼とは

手を挙げる子供パンダ
【共同点呼とは?】
 共同点呼(受委託点呼)は、文字通り事業所同士が共同で行う点呼のことで
平成25年の11月に施行されたばかりの比較的新しい制度です。

 深夜や早朝といった時間帯で中小企業の運行管理者の負担を減らす目的で
設置されましたものですが、国土交通省によって導入された制度なので
当然、自分の事業所で対面点呼を行うのと同じ効力を持ちます。


【実際の実施について】
 具体的には、点呼そのものを他の事業所に委託してしまうことで、負担を
減らします。特に、トラック運送事業者が多く集まる地区で共同点呼を導入
すると大きな効果を発揮できそうです。

 なお、現時点での制度では「共同点呼のIT点呼はできない」というのが
悔やまれるところですが、これは今後のルール改変に期待しましょう。

共同点呼の概要図(※クリックで拡大)
共同点呼の概要図


共同点呼を行うための条件や手続きって?

Gマークを付けたトラック
【共同点呼の実施条件など】
 この共同点呼を行なうためには、受託する側と委託する側でどのような
条件や資格、書類が必要なのでしょうか。以下にまとめてみました。

受委託者の要件

  • 受託営業所はGマーク営業所に限る。
  • 委託営業所は、Gマーク営業所または過去3年間に重大事故を起こしておらず、点呼実施違反の行政処分を受けていないこと。



委託に必要な書類一覧

  1. 名簿・台帳の写し
  2. 直近の健康診断結果
  3. 病歴・服用薬がわかる書類
  4. 自動車の点検整備の状況がわかる書類
  5. 緊急連絡体制表
  6. 運転者の前日からの労働時間がわかる書類
  7. 当日の運行計画がわかる書類
  8. 運転免許証
  9. 車検証
  10. 自賠責保険証

 また、共同点呼を行う上での注意点として、委託する側は1つの
営業所が複数の営業所に点呼を委託することはできないということ。
 受託する側は

受託側の義務

  • 対面による乗務前の点呼
  • 対面による乗務後の点呼
  • アルコール検知器の有効保持
  • 点呼の実施記録及び保存

が義務として定められているというのが挙げられます。
 運用方法を間違えると、他の同業者に迷惑をかけてしまうことにも
つながるので決められたルールをしっかりと守るようにしましょう。


点呼はどこで行えば良いのか

質問を受けるマングース
【点呼の実施場所】
 前述のとおり、この場合はIT点呼が行えないので基本的には受託営業所に
向かう形となります。
 これについても

  • 点呼の実施場所は、受託営業所の施設内(車庫を含む)。
  • 受委託点呼の実施場所と委託営業所の車庫との距離が5キロ以内。
  • 貨物自動車運送事業者の使用の本拠と車庫との基本的距離が5キロ以内。
  • 実施時間は1営業日のうち連続する16時間以内。

と厳しめの条件が課せられています。

「委託営業所に運行管理者がいなかった」
「離れた場所へ点呼を受けに行くのは時間的ロスが大きい」

などなど、現時点では制度の問題点も多いですが、今後の改善に期待したいですね。
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