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トラックの連続運転が可能な時間ってどれくらい?

トラックの連続運転時間は?

 近年、交通事故が多発してきたことにより、その問題が明るみに
出てきたトラックドライバーの連続運転。

 本来であれば、一定時間が経過した所で休憩をとることが定められて
いますが、人材不足問題などにより、その規定は守られていないのが現状。
 さらに、ドライバー自身もその事を知らずにいるという話も…。

 そこで今回は、トラックの連続運転は何時間までする事が可能なのか?
という点に注目してみました。


トラックを連続で運転してもいい時間って?

女性トラックドライバー
【何時間まで運転できるの?】
 では、トラックドライバーは何時間まで連続運転することが出来るの
でしょうか?

 調べてみたところ、トラック運転者の労働条件の改善を図るため労働大臣が
告示している「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」という規定に
以下の様な記述がありました。

自動車運転者の労働時間等の改善のための基準第5条1項
・1日の運転時間は2日(始業から48時間)平均で9時間以内にすること。
・1週間の運転時間は2週間ごとの平均で44時間以内にすること。
・連続運転時間は4時間以内、4時間経過後は30分以上の休憩を取ること。

 とされています。
つまり、記述の通り連続運転は4時間までで、4時間経過後は30分以上の休憩
取れるという事になります。

 ただし、運転開始後4時間以内又は、4時間経過直後に運転を中断する場合の
休憩等については、少なくとも1回につき10分以上としたうえで分割することも
できるので、状況に応じて振り分けると良いでしょう。

 ちなみに、これらを無視してドライバーに無理な連続運転をさせてしまうと
貨物自動車運送事業輸送安全規則に違反することとなり、運送事業者に以下の
様な処分が下る可能性があります。

・初回違反
 警告
・再違反
 20日車(20日間の車両使用停止処分)


荷降ろしや積み込み時も運転時間になるの?

フォークリフトの運転
【作業時間も運転時間になるのか】
 トラック運転手であれば、運転だけではなく積み込みや積み降ろし作業なども
仕事に含まれてきます。
 これは、厳密に言えば運転してる事にはならないわけですが、連続運転時間
に含まれる業務になり、4時間経過で休憩を取る事ができるのでしょうか?

 調べてみたところ、労働基準法関連法令第34条第1項に以下のような記述が
ありました。

労働基準法関連法令第34条第1項
休憩時間とは単に作業に従事しない手持時間を含まず労働者び権利として労働から離れることを保障されて居る時間の意であつて、その他の拘束時間は労働時間として取り扱うこと。

とあります。
つまり、休憩時間以外の拘束される時間は、すべて労働時間とみなされるため
積み込みや積み降ろし作業時間も連続運転時間とされることになります。

 また、業務上フェリーに乗船することがある場合は、フェリー乗船最初の2時間を
業務時間とし、残りを休息期間として取り扱います。
この2時間を労働時間とみるか、休憩あるいは手待ち時間とみるかは、労使の定める
ところによります。
 たとえば、函館-青森間のフェリーを利用した場合、おおよそ3時間40分フェリーに
乗っていることとなります。その内の2時間は業務時間ですが、残りの1時間40分は
休憩時間として扱われるということですね。


連続運転による事故事例って?

トラックの事故事例
【過労運転による事故とは】
 最後に、連続運転などの過労により起こってしまった事故事例
ピックアップしてみました。

 これは、4時間以上の連続運転による疲労と、
規定の休憩時間を取らなかったために起こった事故事例です。

事故の概要-1-

当該トラック運転者は、前日の7時7分に出社し、運行管理者の行う点呼を受け出庫、 運行計画どおり翌日1時、目的地に到着、荷降ろし後、営業所に向け4時に出発した。
( 帰庫途中の交差点において 赤信号で停車中の大型トラックに65km//hチャート紙) でノーブレーキで追突し、当該運転者が死亡した。
なお、当該運転者の往路の運行は、チャート紙より休憩、仮眠は取得されていたが、 復路の運行は、管理者からの8時間の休息指示を守らずに、3時間の休憩で出発した。

原因

  • 当該運転者の、前方不注意による事故
  • 交差点赤信号のに確認
  • 進路前方の安全不確認

再発防止策

  • 居眠り運転防止などの運行計画に基づく運転の実施
  • 運転者に対し、前方注視、脇見運転禁止の指導
  • 運行計画に基づく運行の指示
  • 疲労等における、休憩取得、運行中止の徹底



事故の概要-2-

当該運転者は、4時過ぎに出庫したが、行き先を間違えたため12時12分に一旦帰庫し仮眠をした。
その後、17時30分に出庫して配送し損なった荷送先に立ち寄ったうえ、翌朝4時30分、 高速道路を110km/hで走行中、眠気を催し、前方を80km/hで走行していたトレーラーに追突し横転させた。

原因

  • 当該運転者は、事故当時、眠気を感じていたにもかかわらず、休憩をとらずに運行を続けていた。
  • 時間的に余裕がなく焦っており、速度超過となった。

再発防止策

  • 運転中に眠気を感じたときは、直ちに休憩する。
  • ゆとりを持った運転を心がけるとともに制限速度を遵守する。
  • 運行支持は的確に行い、必要に応じ、地図上で具体的ルートを指示する。
  • 過労防止に関する告示を遵守して乗務させるとともに、運転者の疲労状況を把握する。
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Comment

つまり、休憩時間以外の拘束される時間は、すべて労働時間とみなされるため
積み込みや積み降ろし作業時間も連続運転時間とされることになります。


と言ってますが、労働時間とみなされるのは分かりますが、連続運転時間とされるのは違うと思いますが。
  • 2015/04/23 05:33
  • 001
連続運転時間
積み込み、荷卸し作業が連続運転時間となると良いと思いますが、もう少し詳しく根拠を教えてください。 
  • 2015/05/27 18:00
  • shimushimu
  • Edit
積み降ろし
積み降ろしは
作業員さんがしてくれる場合
その間は ドライバーは 休憩としても
良いですか?
  • 2015/07/24 04:35
  • 事務員
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