運送業界でよく聞く共同配送ってどんなシステム?

共同配送って?

 日々、日本全国の街々を走り、荷主からの荷物を届けるトラック輸送業界。

 昨今では、輸送業者の多様化によりトラックの進出地域が増え渋滞が
起こることもしばしば…。
 そこで、交通渋滞や作業効率化を図る共同配送をいうシステムが
提唱されていますが、一般的に広く知られていないのが現状です。

 そこで今回は、共同配送とはどういったシステムなのかに注目して
わかりやすくまとめてみました。
共同配送ってなんなの?

協力する姿勢
【共同配送とは】
 では、共同配送とはどういった内容なのか確認していきましょう。

 共同配送とは、荷主や輸送業者が互いに共同しながら集荷や配送をする
事を言います。
 この共同配送には、荷主側と輸送業者側との立場により、以下の様な
2種類の配送システムに分けられます。

  • 荷主共同配送
    異なった荷主が共同して、特定の輸送業者を利用する配送方法。

  • 輸送業者間共同配送
    複数の輸送業者が、配達地域によってはお互いに利用しあう配送方法。

 これは、少量の貨物をバラバラに配送すると、輸送費がかさんで配送効率が
悪くなったり、交通渋滞を軽減させるために提唱されています。

※共同配送の概要図

 ですが、この共同配送にはまだまだ問題もあるようです。
次の項目で、共同配送のメリットやデメリットを確認してみましょう。


共同配送のメリットって?

配送に向かうトラック
【導入したことによる利点】
 では、この共同配送を取り入れることによるメリットとして、どんな事が
考えられるでしょうか?

 以下に、メリットと事由別に簡単にまとめてみたので確認してみましょう。

  • 物流コストを削減できる
    同業他社と配送料金をシェアすることで、車両の燃料費や人件費等のコストを抑えることが出来る。

  • 配送時間の効率化を図れる
    中継地点の経由、多数の配達先といった物流のタイムロスを排除でき、作業時間を大幅に削除することが出来る。

  • 多品種の小口商品を配送できる
    同一ルートへの配送を一元化することで、ロット数の問題で取引できなかった卸店への商品供給も可能になる。

  • 環境問題の改善
    輸配送車両台数が減ることで、排気ガスやCO2を削減することができます。

 などが挙げられます。
このように、物流コストの削減をはじめ様々なメリットがある共同配送ですが
その反面、デメリットも少なからず生じてきます。

 次の項目で、その問題点の確認をしてみましょう。


共同配送のデメリットって?

過積載のトラック
【導入したことによる欠点】
 この、共同配送を導入するにあたり発生してくるデメリットとして、どんな
事が考えられるのでしょうか?

 デメリットとその事由別に簡単にまとめてみたので確認していきましょう。

  • 出荷情報が同業他社に漏れてしまう
    どの商品をどのくらい、どこにいつ納品するのかといった「出荷情報」が同業他社に漏れてしまい、自社の営業戦略が漏れてしまう。

  • 時間指定配送が困難になる
    各社の納品時間指定が重なってしまうため、時間厳守がなかなか難しくなってくる。

  • 配送センターの立地条件が各社で異なる
    共同配送を行なったからといえ、集配する場所によっては余計にコストが掛かってしまう可能性がある。

  • 集配送を取りまとめる運営会社を決めるのが難しい
    荷主各社の言い分を一つの仕組みに全て取り込もうとすれば、無理が生じるため一般的には物流業者に任せる事が多くなっている。

  • 責任所在を明確化させなければいけない
    輸配送中に生じた、貨物の破損、損失等の責任を全てリストアップしなければ責任の所在が曖昧になってしまう。

  • 利益分配やコスト面でのルールを明確化させなければならない
    コスト実績の集計は誰が行うのか、利益(改善効果)の算定は誰がどう行うのか等を曖昧にしてしまうとトラブルの元凶になる。

 この様に、メリットも数々ありますが、それに伴いデメリットもこれだけの
数が存在します。
 そのため、共同配送を取り入れるまでには多くの問題点を改善する必要があります。
この共同配送も、うまく運営する事ができれば良いシステムですが、より良い新たな
システムを考えることも必要かもしれませんね。
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