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事故惹起者が受ける特定診断の内容や流れって?

事故惹起者の適性診断

 減少傾向ではありますが、未だに多く存在するプロドライバーによる事故。

 重大な事故を起こしてしまった場合、処罰を受けることはもちろん、
仕事を失うことにもなり兼ねませんよね。
 また、罰則を受けたのち、仕事に復帰する前には特定診断と呼ばれる
運転に関する適正診断を受けることも義務付けられているんです。

 そこで今回は、事故惹起者が受ける特定診断の内容や流れについて
まとめてみました。


特定診断とは

高速道路でバスの事故
【特定診断って?】
 そもそも、特定診断とはどういった診断の事を言うのでしょうか?

 特定診断とは、死亡事故や重症事故などの事故惹起者が受診する診断の事で、
「特定診断1」と「特定診断2」の、2つに分類されます。
 その違いは、起こした事故の重大性など、事故時の環境等により分類されます。

 以下に、それぞれの分類条件をまとめてみたので確認してみましょう。

特定診断1の対象条件
・死亡又は重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こした事がない者
・軽傷事故を起こし、かつ、当該事故前の3年間に事故を起こした事がある者

特定診断2の対象条件
・死亡又は重傷事故を起こし、かつ、当該事故前の1年間に事故を起こした者

 この様に、同じ事故を起こした場合であっても、事故経歴の有無によって分類
される事にもなるんです。
 では、次の項目で特定診断を受診するまでの流れを確認していきましょう。


特定診断の流れって?

運転シミュレーター
【特定診断の概要】
 特定診断を受ける時に予約は必要かなど、受診までの流れは把握しておきたい
ところですよね。
 そこで、特定診断を受けるまでの流れを以下にまとめてみました。

  1. 自動車事故対策機構(NASVA)に受診の予約を入れます
    インターネット、電話、FAXで適齢診断受診の申し込みをしましょう。
    予約制なので、急に行っても受診することは難しいでしょう。

  2. 受付を行います
    事業者名、診断の種類、受診者氏名等の確認が行われます。

  3. 診断開始
    動作の正確さ
     様々なトラブルに対し、的確かつ迅速な処置ができるか測定します。
    判断及び動作のタイミング
     動作をおこすタイミングの判断の適切さを測定します。
    注意の配分
     次々に変化する事態に対し、注意の配分の具合を測定します。
    視覚機能
     動体視力、眼球運動、周辺視野等を測定します。
    安全態度及び危険感受性
     運転者の安全に対する考えや、危険予測、判断のの妥当性を測定します。

  4. 特定診断1の場合
    事故当時の状況や、運転経歴等を参考に交通事故の再発防止について指導を行います。

    特定診断2の場合
    受診者の運転性向を測り、事故当時の状況や背景を等を参考に、交通事故の再発防止について指導を行います。

  5. 適性診断票発行、安全運転助言及び指導を行います
    測定の結果を印刷した、適正診断票が発行されます。
    また、測定した結果に基づく助言や指導が行われます。

 全体的な流れとしては、以上のようになっています。
受診の最後には、結果に基づいたアドバイスが行われるので、注意点等があった
場合これからの運転業務に役立てると良いでしょう。


特定診断の内容って?

運転講習を受ける人
【診断項目は?】
 最後に、特定診断においてどのような指導があるのか確認していきましょう。

 共通する診断項目もありますが、基本的に特定診断1と特定診断2とでは受診
する内容が異なるため、それぞれの項目別に受診内容をまとめていきます。

 まずは、以下に事故惹起者が受ける共通の診断項目を確認していきます。

事故惹起運転者の講習内容
  • 事業用自動車の運行の安全及び旅客の安全の確保に関する法令等に基づき、運転者が遵守すべき事項を再確認させる。
  • 交通事故の実例の分析に基づく再発防止対策を理解させる。
  • 交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因及びこれらへの対処方法を指導する。
  • 交通事故を防止するために留意すべき事項を指導する。
  • 危険の予測及び回避を指導する。
  • 安全運転の実技を指導する。

 次に、特定診断1及び特定診断2、それぞれの診断内容や講習時間を確認して
みましょう。

特定診断1
講習時間
約2時間40分

講習内容
交通事故を引き起こすに至った状況等について聞き取りを行い、運転経歴等を参考に、交通事故の再発防止に必要な運転行動についての助言や指導を行う。

特定診断2
講習時間
約5時間

講習内容
受診者の運転性向の基本要因に係る諸特性を明らかにするとともに、交通事故を引き起こすに至った運転特性及びその背景となった要因などを参考に、交通事故の再発防止に必要な運転行動等について助言や指導を行う。

 以上のようになっています。
特定診断の受講理由上、本来は受診しないことが一番なんですが、特定診断を受ける
ことになってしまった方は、この講習の内容を活かし今後の安全運転に繋げるように
心がけましょう。
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