【新しい業務形態】トラックやタクシーの貨客混載とは?

貨客混載の概要

 人口の減少や高齢化の影響も手伝い、年々衰退の一途をたどる運輸業界。

 そんな状況に打開策を講じようと、国土交通省が貨客混載の改正を検討して
いる事がわかりました。
 ですが、「貨客混載」といわれても、いまいちピンと来ない方も多くいる
のではないでしょうか?

 そこで今回は、貨客混載の意味やメリットについてまとめてみました。
貨客混載とは

貨客混載できるバス
【貨客混載の内容】
 そもそも、貨客混載とは一体どのような事を言うのでしょうか?

 貨客混載とは、荷物と人を一緒に輸送出来る業務形態のことを指し、すでに
行なわれているサービスには飛行機やフェリーなどが挙げられます。

 現行制度では、トラックは荷物を輸送する業務、タクシーは人を運ぶ業務と
明確化されており、一部の条件下でバスが少量の郵便物や新聞を運んだり、
タクシーによる買い物代行が行われている事以外は、認められていない現状と
なっています。

貨客混載のイメージ図

 ただ、このままだと人が少ない地域では路線バスが撤退したり鉄道が廃線して
しまい、公共交通を維持するのが難しい状態が多く、高齢者を中心とした日常
生活に支障をきたす可能性があるんです。


貨客混載のメリットは

トラックの荷台に乗る犬
【利用者のメリットは】
 では、前項目で述べた貨客混載がトラックやタクシーで実際に行われると、
利用者にはどのようなメリットが発生するのでしょうか?

 以下に、まとめてみたので確認していきましょう。

  • 公共交通機関の代用
    貨客混載が実施される事により、人口が少ない地域に住んでいる方は交通手段の幅が広がる事になります。
    そのため、お年寄りや足腰の悪い方にとっては、生活しやすい環境になる事が考えられます。
    また、地域の公共交通機関の代わりとして、トラックに人を乗せられるようにする事で、業者間でのサービス競争も進む事が考えられます。

  • 売上の増加
    そして、何といっても各輸送業者の収益増加を見込む事が出来ます。現行での規制を解除する事で、新たな利益を生み出し、経済の活性化を図る事が可能になります。

 大きなメリットとして、以上のような点が挙げられます。

 ただ、良い所ばかりではなくデメリットも考えられるので、次の項目で確認
していきましょう。


貨客混載のデメリットは

六法全書
【デメリットは】
 実現すれば非常に便利な貨客混載ですが、実現までに生じるデメリットには、
どのような事が考えられるのでしょうか?

 以下に、デメリットを一覧でまとめてみました。

  • 安全面の整備が必要
    貨客混載を実施する事で、トラックやバス、タクシー業者は新たなサービスを行う事になります。 そのため、今までは人を乗せることを想定していなかったトラックの場合は、安全面での配慮や車体の改良など、貨客混載への準備が多く必要になり、多額の準備費用が掛かる事も考えられます。

  • 法設備に時間が掛かる
    また、貨客混載を実現させるには、道路交通法や道路運送法、貨物自動車運送事業法や貨物利用運送事業法など、適用する法令が非常に多くなっているので、法整備に時間が掛かってしまう事が考えられます。

 このように、初期投資の問題や法整備の時間などがデメリットとして挙げられ
ます。

 ただ、この制度が確立されれば、人が少ない地域での生活が便利になる事や、
経済の活性化なども考えられるので、デメリットを補った上で運輸業界の役に
立つと良いですね。
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