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【新たな燃料の形】LNGトラックとは?

部品が長持ちする燃料、LNGとは?

 最近のニュースで、LNGトラックの普及に向け規制緩和が検討された
事が発表されました。

 このLNGトラックは、LNGという新たな燃料を使用した車なのですが、
一体どのような燃料なのでしょうか?

 そこで今回は、LNGトラックの特徴やメリット・デメリットについて
まとめてみました。


LNGの特徴とは?

LNGのマーク
【LNGの仕組み】
 そもそも、LNGとはどういったものなのなのかと言いますと、LNGは
「Liquefied Natural Gas」の略で、日本語では液化天然ガスの事を
指します。

 この液体天然ガスは、メタンを主成分とした天然ガスを冷却し、液化
したものです。

 LNGの元となる天然ガスは、太古に死滅した動植物が地熱や圧力を
受けて石油となり、地熱で温められた後に気化したガスで、これを
マイナス162度まで冷却すると液体天然ガスになります。

 そんな液体天然ガスの性質上、自動車に使用する場合は貯蔵するため
の超低温容器を車両に備える必要があります。

LNGの貯蔵タンク

 すでに北米、豪州、中国などでは実用化されているのですが、
日本では、BOG(Boil Off Gass)というLNG貯槽への入熱により
LNGの一部が蒸発して発生するガスの処理の課題があるため、
まだ実用化には至っていない状況です。

 しかし、経済産業省によると、市販化に目処が立ち次第、国内に
約300ヶ所あるCNG(圧縮天然ガス)のスタンドを改良してLNGを補充
できるようにすることを考えているそうです。


LNGトラックのメリット・デメリット

LNGの燃費
【LNGトラックのメリットとは?】
 さて、以上のように開発・導入が勧められているLNGトラックですが、
実用化された場合、どのようなメリットがあるのでしょうか?

※LNGトラックのメリット
  • 排出物質が地球環境にやさしい
  • 部品がガソリンや軽油より約2倍長持ちする

 LNGトラックは大気汚染の原因となる物質の排出が微量であるため、
地球環境にやさしい車両になると言われています。

 また、排出物質が少ないので、車内部にもやさしい造りでもあり、
プラグやオイル等の部品や消耗品が、ガソリンや軽油に比べると
約2倍長持ちするとも言われています。

【LNGトラックのデメリットとは?】
 このように実用化されれば環境や車体にやさしいLNGトラックですが、
まだまだ課題点となるデメリットも存在します。

※LNGトラックのデメリット
  • 開発コストがかかるので、販売価格が高くなる
  • メンテナンスを行える場所が少なく、修理費用も高くなる

 LNGトラックは実用化されても、制作工程の段階でコストがかかって
しまっているため、販売価格が高価になる事が予想されます。

 さらに、メンテナンスを行うためには講習が必要になる事も
考えられますので、メンテナンスを行える場所も限られるでしょう。

 ちなみに、LNGトラックと軽油を使用したトラックを比較した場合は、
軽油使用トラックに比べ、約3倍開発コストがかかってしまうんだとか…。


LNGトラックとCNGトラックの比較

トラックのCNG自動車
【CNGとの違い】
 実は、LNGトラックと同じく天然ガスを使用したCNGトラックという
ものがすでに実用化されています。

 CNG(Compressed natural gas)とは、天然ガスを気体のまま圧縮し、
容器に貯蔵する構造になっていて、現在使われている天然ガス自動車は
このタイプなんだそうです。

 CNGの特徴など詳しい情報に関しては、以下の記事を参照ください。

○CNGトラックとは何のこと?
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-301.html

 このCNGトラックとLNGトラックは共に天然ガスを使用した車両ですが、
両者を比較した場合、どのような違いがあるのでしょうか?

※LNGトラック
  • 一充てん後の走行距離が1000キロ以上
  • ガスの補充はCNGよりも少ない
  • タンクの断熱が必要
※CNGトラック
  • 一充てん後の走行距離が250~350キロ
  • ガスの補充にはLNGの1.5倍の容積が必要
  • タンクの断熱は不要

 このように、LNGトラックは一充てんでCNGトラックの約3倍の距離を
走行することが可能であるため、燃料代が安く済むようです。

 これから製造コストを抑えるなど技術的な問題が解決して実用化
されれば、トラックを扱う企業だけでなく、環境的に革新的なものと
なるのではないでしょうか。
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