【ドライバー不足の影響も】若者の車離れの原因や理由は

深刻化する若者の車離れ、その原因や理由は

 トラック運転手不足が叫ばれている中、若者の車離れも同じようにニュース
などで取り上げられています。

 日本の人口も2008年をピークに減少傾向にあり、若者自体も減ってはいる
んですが、なぜ、こんなにも若者の車離れがささやかれるのでしょうか。

 そこで、なぜ車離れが進んでいるのか、その原因や理由、影響などをまとめ
てみました。
そもそも若者の車離れとは

砂に埋もれる自動車
【若者の車離れの意味】
 一般的に、若者の車離れは、若年層が自動車に興味を示さなく社会
的傾向を意味する
言葉で、2000年代初頭に生まれたのではないかと言
われています。

 また、クロスメディア行動調査である「d-camp」によると、「自動
車に関心がある」と答えた割合が2001年度から2011年度にかけて20
代男性29.4%、女性では25.3%減少していることが明らかになってい
ます。

 さらに、これは日本だけではなく、アメリカやイタリア、ドイツな
ど、欧州でも若者の車離れが取り沙汰されて
、日本を代表する自動車
メーカーのトヨタも市場低迷の要因のひとつとして、市場背景の変化
を挙げています。



若者の車離れが進む原因・理由

【車離れが深刻化する背景】
お札の入った財布  では、この車離れが深刻化しているのでしょうか。

 主な要因としては、M1・F1総研が首都圏を対象に18歳から49歳の
男女から集計した調査では、「経済的理由」や「趣味の多様化」にある
との分析結果が得られています。

 詳しく説明すると、次のようになります。

※若者の車離れの原因・理由
  • 経済的理由
  • 趣味の多様化
  • 環境に対する意識
  • 都市回帰現象

【経済的理由】
 車離れの原因の一つに、経済的理由が挙げられます。

 というのも、車は一度買ったら、それでおしまいという物ではなく、
毎年かかる税金や、運転するたびに必要になるガソリン代、都心部だと
駐車場代なども掛かります。

 そのため、これらの費用が原因で、車を購入したくても出来ない若者
も多いようです。

 また、大学卒業後の初任給が20万円前後に対して、車を所有する際に
必要な月収は手取りで23万円と言われています。つまり、社会保険料な
どを考慮すると6万円ほど足りない事になります。

 となると、車を所有するのではなく、レンタカーや電車の移動をしよ
うと考えますよね。

※車に掛かる費用
  • ガソリン代
  • 保険料
  • 車検
  • 修理代
  • 免許の取得費用
  • 車の本体価格

【趣味の多様化】
 次の原因としては、趣味の多様化が挙げられます。

 例えば、50代の方が20代の頃の、休日に一人で特に予定もなく過ごす
場合の時間のつぶし方は、ドライブ、音楽鑑賞、TVなどですが、現在の
若者は、パソコンが圧倒的に多く、TV、スマホが多くなっています。

 また、カラオケやゲームセンターなど新しい遊びが増え、これらの遊
びにお金を使ってしまうことが考えられます。

 同様に、自動車を持つメリットや、必要性の低下、自動車の魅力が無
くなったことで、趣味よりも自動車の優先度が低くなってしまっている
のではないでしょうか。

 警察庁が公開している運転免許の保有者数の統計をを見てみても、
2014年(平成26年)と2001年(平成13年)では若年層の保有者数が
減っているのがわかります。

●平成26年末の運転免許保有者数
https://www.npa.go.jp/toukei/menkyo/index.htm

●平成13年末の運転免許保有者数
https://www.npa.go.jp/toukei/menkyo/menkyo5/h13nen_main.pdf

平成26年末のデータ
年齢
16歳~19歳
20歳~24歳
25歳~29歳
30歳~34歳
35歳~39歳
40歳~44歳
45歳~49歳
50歳~54歳
55歳~59歳
60歳~64歳
65歳~69歳
70歳~74歳
75歳~79歳
80歳~84歳
男性
589,821
2,592,702
3,176,756
3,671,376
4,258,200
4,848,704
4,229,297
3,791,510
3,615,288
4,035,760
4,076,811
3,098,451
1,945,498
1,071,203
女性
398,995
2,203,596
2,811,533
3,340,050
3,911,443
4,466,368
3,880,065
3,419,943
3,157,328
3,288,108
2,992,346
1,747,309
724,050
254,744















合計
988,816
4,796,298
5,988,289
7,011,426
8,169,643
9,315,072
8,109,362
7,211,453
6,772,616
7,323,868
7,069,157
4,845,760
2,669,548
1,325,947

平成13年末のデータ
年齢
16歳~19歳
20歳~24歳
25歳~29歳
30歳~34歳
35歳~39歳
40歳~44歳
45歳~49歳
50歳~54歳
55歳~59歳
60歳~64歳
65歳~69歳
70歳~74歳
75歳以上
男性
1,094,455
3,687,860
4,726,607
4,660,571
3,929,734
3,759,001
4,013,086
5,116,597
3,699,622
2,750,660
1,968,090
1,404,286
女性
663,071
3,094,653
4,190,539
4,182,006
3,483,550
3,243,556
3,259,864
3,781,424
2,360,271
1,647,215
948,659
445,883
136,761















合計
1,727,526
6,782,513
8,917,146
8,842,577
7,413,284
7,002,557
7,272,950
8,898,021
6,059,893
4,979,905
3,699,319
2,413,973
1,541,047


 このように、単純に数字だけを比較しても、20歳から24歳で200万人
近く減少し、割合だと30%の減少
になります。

  • 平成26年の20歳から24歳の人口は620万人
  • 平成13年の20歳から24歳の人口は820万人

 もちろん、人口の減少も配慮しなくてはいけませんが、上記のよう
に25%減少しているのであれば、割合通りと考えられます。ですが、
それ以上の割合で、免許の保有者数が減少しているため、車離れが進
んでいることが分かるのではないでしょうか。

【環境に対する意識】
 トラックや自動車を走らせることで少なからず、排気ガスを排出す
ることになります。

 そういった環境に対する意識が原因で、車離れが進んでいるとの意
見もありました。

※引用(経済学者の高橋洋一氏の発言)
「若者の気質の変化によって車離れが起きているとされているが、環境に対する意識が高まっており、若者は特に反応している」

 最近では、環境にやさしい電気自動車や水素自動車などの開発が進
められ、トラックなどの商用車にも導入されつつあります。

 ただ、これらの若者の車離れとされる原因の一番の要因はやはり経
済的な理由
が大きそうですね。



若者の車離れが深刻化することでの影響

【他の業界にも与える影響】
崩れるドミノ  トヨタ自動車の専務の方が、東京大学の講演で「僕らを助けて下さい」
と発言したことでも知られるように自動車業界は大きな打撃を受けてい
ます。

 また、自動車の教習所やガソリンスタンド、整備板金業などもこの車
離れの影響を受けているのではないでしょうか。

 ガソリンスタンドでは、客足が遠のき、廃業するガソリンスタンド
増え、GS過疎地が増えていると問題になっていますよね。

※影響する業界など
  • 自動車業界
  • ガソリンスタンド業界
  • トラックなどの運送業
  • 整備・板金業
  • 自動車教習所
  • 自動車保険業
  • 銀行の自動車ローン

 このように、さまざまな分野での影響が考えられます。

 中でも、損害保険会社では、この影響で自動車保険料収入が悪化し、
事故率の高い若年層の保険料の値上げする動きが相次ぎました。

 また、運送業では、荷物を運ぶトラックドライバー不足が深刻化し、
こちらもニュースなどで取り上げられています。

 改善案としては、次のようなものがありますがどれも導入するのは難
しそうですね。

※改善案
  • 税金を安くする
  • 自動車を安くする
  • 若者の所得を増やす
  • 魅力的な自動車の提供
  • 少子高齢化のストップ


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