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【環境問題への取り組み】物流環境大賞とは?

環境問題へ取り組みを行った物流企業が表彰される

 近年、電気トラックや省エネ運転など、物流業界においても
「環境問題への取り組み」が重要視されています。

 そんな中、日本物流団体連合会が積極的な取り組みを行った
企業を表彰する「物流環境大賞」というイベントを開催してい
るんですが、どういったものなのか知らない方も多いのでは?

 そこで今回は、この物流環境大賞の具体的な概要や目的、
受賞した際の事に関して
分かりやすくまとめてみました。


物流環境大賞とは

地球とトラック
【物流の発展に貢献した企業への表彰】
 では、物流環境大賞とはどのような内容なのか確認していきましょう。

 物流環境大賞とは、一般社団法人日本物流団体連合会が主催や選考を
行い、物流の発展に貢献した個人や団体へ表彰を行ないます。

 平成12年(2000年)から始まり、今年で16回目となります。

 この賞にエントリーするには、企業の応募や他社の推薦が必要で、
日本物流団体連合会が中心となった「物流環境大賞選考委員会」が
選考を行い、賞が決められます。

 物流環境大賞は、以下のような基準に適合している場合に、個人や
団体が表彰されます。

※物流環境大賞の受賞基準
  • 物流分野に関する優れた環境啓蒙活動
  • 鉄道や海運の利用促進
  • トラックでの効率的な輸送についての環境保全
  • 環境負荷軽減に関する先駆的な開発
  • 環境保全の促進や意識の高揚

 さらに、物流環境大賞以外にも部門賞が設けられており、以下のような
賞に分類されます。

※物流環境大賞の部門賞
  • 物流環境保全活動賞
  • 物流環境啓蒙賞
  • 物流環境負荷軽減技術開発賞
  • 物流環境特別賞

 物流環境大賞の表彰式は年に1回で、第16回物流環境大賞の
表彰式は2015年6月23日に都内で行われました。

 なかでも、第14回物流環境負荷軽減技術開発賞を受賞した「Fit」
は、繰り返し利用できる梱包資材として、複数の輸送行業者が地域に
よってお互いを利用する「共同輸送」に広く利用されています。

○運送業界でよく聞く共同配送ってどんなシステム?
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-581.html



物流環境大賞の目的・意義は?

地球と物流網
【環境問題への意識啓蒙】
 上記の項目のように、環境保全の推進を進めた個人や団体が受賞する
物流環境大賞ですが、一体どのような目的や意義があるのでしょうか?

※物流環境大賞の目的
  • 環境意識の高揚
  • 環境との調和

 近年の社会全体の環境意識の高まりから、殆どの企業は環境に配慮した
取り組みを行っています。

 そのため、物流業界も環境保全への意識を高める事が必要となり、環境
負荷軽減の面から物流業界の発展に貢献した企業を表彰するために、物流
環境大賞が作られました。

 また、現在は業務の中に、環境への取り組みに積極的な事を行ったり、
環境にやさしい商品やサービスを生み出すことが重要です。

 これにより、企業や消費者からの信頼を得られるので、物流環境大賞は
企業が環境負荷軽減を行うことの啓蒙に貢献しています。


物流環境大賞の受賞者は?

地球と荷物
【環境保全への取り組み内容】
 ここまでは、物流環境大賞の内容や目的を確認してきましたが、実際に
受賞した企業や受賞内容は、どのようになっているのでしょうか?

 今回は2015年5月22日に決定した、第16回物流環境大賞や、部門賞の
受賞者について
確認していきましょう。

○物流環境大賞
■日本梱包運輸倉庫株式会社
日本梱包運輸倉庫株式会社は、2013年11月のフルトレーラー車長上限の緩和後、いすゞ自動車などと開発した新型フルトレーラーを導入して、輸送効率の大幅な効率化を計りました。

これにより、CO2排出量を削減することに成功し、環境負荷の低減に貢献しました。

○物流環境保全活動賞
■神戸モーダルシフト推進協議会
神戸モーダルシフト推進協議会は、ネスレ日本や日本貨物鉄道、全国通運、王子運送といった企業が参加しており、顧客の要望に応じながら輸送方法の転換(モダールシフト)を実施しました。

その結果、鉄道やフェリーを併用した、効率的な物流の実現と環境負荷低減を実現しました。

■福山通運株式会社
福山通運は、環境問題とドライバー不足に対応するため、2013年より貨物列車のチャーター運行によるモーダルシフトを開始しました。

これにより、トラックドライバーの就労体制を改善しつつ、CO2排出量の削減も達成しています。

○物流環境啓蒙賞
■日本通運株式会社
日本通運は、経済成長諸国が続くASEAN諸国で深刻化している環境問題や交通事故問題に対処するため、日本で確立した安全エコドライブの講習のグローバル展開を行いました。

その結果、CO2排出量の削減と交通事故件数を減らし、マレーシア政府などから高い評価を受けました。

■日本ローカルネットワークシステム協同組合連合会(JL連合会)
JL連合会は、PCを活用した求車・求荷システムを全国展開しています。

さらにCO2排出量計算システムを開発して、輸送効率化によってCO2がどれだけ削減できたかを可視化した事が評価されました。

○物流環境負荷軽減技術開発賞
■センコー株式会社
センコーは、荷主であるケミカルメーカーの輸送において、トラックによる長距離輸送から、鉄道コンテナ輸送に転換し、環境負荷を低減した事が評価されました。

○物流環境特別賞
■イオングローバルSCM株式会社
イオングローバルSCMは、CO2の削減を目指して、メーカー各社と協力し貨物輸送へのモダールシフトを計り、専用列車の運行も実現させました。

■日本製紙株式会社・南光運輸株式会社・日本貨物鉄道株式会社
日本製紙は、石巻工場からの製品出荷を南光運輸と日本貨物鉄道による鉄道輸送を行っていました。

2011年の震災復興時にこの方式を復旧させ、往復輸送を可能にした事により、効率化と環境負荷の低減を実現しました。

■濃飛倉庫運輸株式会社・ピー・アンド・ジー株式会社滋賀工場
濃飛倉庫運輸とピー・アンド・ジー滋賀工場は、31フィート鉄道コンテナと呼ばれる大型コンテナを活用し、難しいと言われるコンテナの往復共同利用実現させ、CO2削減に貢献しました。

 物流環境大賞や部門賞を受賞した企業は、マスコミなどから
環境への取り組みが進んでいる企業として取り上げられています。

 こういった表彰を受けて、さらに環境問題に取り組む企業が
増えるといいですよね。
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