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【原因・対策】不整地運搬車の事故事例を知りたい!

不整地運搬車の事故事例の紹介や原因と対策

 ぬかるみなどの不安定な場所で土砂類を運搬するのに欠かせない、
不整地運搬車。

 その名の通り、不整地走行するための車両であることから特殊な構造に
なっており、普通のトラックとは異なる想定できない事故が起きてしまう
事もあります。

 そこで今回は、不整地運搬車の事故事例を元に、原因や対策について
まとめてみました。


事例1.測定作業中の衝突

現場で使われる不整地運搬車
【後方不確認による事故】
 まずは、後退してきた不整地運搬車に衝突した事故の事例を確認して
いきましょう。

○発生状況

ほ場整備工事において、測量作業を測量、石拾い、基盤ならし、土砂の移動といった作業が分担され、中でも土砂の運搬は不整地運搬車が便利と感じた加害者がバックで不整地運搬車を運転したところ、測量をしていた被害者に衝突した。

 この事故は、不整地運搬車で土砂を運搬していたところ、運転手の
不注意によりはねてしまったケースです。

 この事故の原因は、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.不整地運搬車の無資格者運転
事故を起こした不整地運搬車は、誰でも自由に鍵を取れるようになっていたため、無資格者による運転が頻繁に行われていた。

2.安全衛生教育不足
不整地運搬車の運転者(加害者)が、運転中に後方確認を充分に行わなかった。

3.作業を1人で行ったこと
作業者に対する安全衛生教育が行き届いてなく、作業計画書の内容も伝わってなかった。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.不整地運搬車の管理の徹底
不整地運搬車に無資格者を搭乗させないように、運転管理者が鍵を管理する。

2.不整地運搬車の運転操作と作業方法の確認
不整地運搬車の運転は前進を原則として、やむを得ず後退する場合は必ず後方確認を行い、誘導員を配置する。

3.安全衛生教育の実施
作業者に対してあらかじめ安全衛生教育を実施し、工事の作業手順や方法を盛り込んだ作業計画書を周知させる。

 つまり、後退時の後方確認や安全衛生教育が行き届いていれば、この
事故は防げた
と言えます。


事例2.路肩から転落

工事現場の不整地運搬車
【斜面でのスリップによる事故】
 次に、不整地運搬車の転落事故事例を確認していきましょう。

○発生状況

橋脚建設に伴う床掘り作業中、不整地運搬車で土石を仮置き場まで運搬していたが、搬路が狭い急勾配かつ、降雨もあって危険な状態であった。

不整地運搬車の運転者はスリップを防ぐため上り坂を後進していたが、急速に前進してしまい、土石の積み込み位置まで下がった所で路肩が崩れ、7m下の川に転落してしまった。

 この事故は、不整地運搬車が坂道で走行できなくなってしまい、
路肩から転落したケースです。

 この事故の原因としては、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.搬路への転落防止措置不足
この作業を行っていた搬路は、狭く急勾配であり、後進で坂を登る必要があるなど危険である認識があったのにも関わらず、搬路へ土のうやポールといった転落防止措置が行われていなかった。

2.誘導員不足
路面がぬかるんでいて、路肩の近くを走行しなければならない危険性があったにもかかわらず、誘導員が配置されていなかった。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.転落防止措置を行う
このように幅が狭く勾配があり、滑りやすい搬路は、運転者が路肩を確認できるようにポールやカラーコーンの設置といった転落防止措置を行う必要がある。

2.誘導員の配置
降雨後でぬかるんでいる路肩を走行する場合は誘導員を配置し、路肩の状況を確認してから、適切な誘導を行う。

 つまり、路肩への転落防止措置を行ったり、誘導員の適切な判断が
あれば、転落事故を防止出来た
でしょう。


事例3.運転手の転落

不整地運搬車に乗る作業員
【安全知識不足による事故】
 最後に、階段登板中に運転手が振り落とされた事例について確認して
いきましょう。

○発生状況

神社の拝殿前の盛土工事中、神社の階段下に積まれた山砂を山頂の拝殿に運搬する作業が行われていた。

この山砂運搬時は階段を登らないといけなかったが、悪路に強い不整地運搬車で運搬する流れとなり、空荷での練習も行なわれた。

しかし、階段の4往復目上りで、不整地運搬車の車輪が逆回転を始めて加速してしまい、運転手が不整地運搬車から振り落とされてしまった。

 この事故は、不整地運搬車での階段の登段中、車輪の逆回転が起こり
運転手が席から振り落とされたケースです。

 この事故の原因としては、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.不整地運搬車の操作ミス
事故の被害者は階段の登坂中にギアチェンジを行おうとしたので、ギアがニュートラル状態となってしまい、階段途中から後進した。

2.不整地運搬車に適応した作業計画不足
この作業を行うにあたり、不整地運搬車の積載量や登坂能力といった能力に適応した作業計画が立てられていなかった。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.不整地運搬車運転者への安全教育
不整地運搬車を運転する者に対して、操作方法や安全知識の教育を行い、操作ミスを行わないようにさせる。

2.不整地運搬車に適応した作業計画の作成
不整地運搬車を使用した作業計画を立てる際は、能力や積載物の種類に応じた内容で定め、それに基づいた作業を行う。

 つまり、不整地運搬車に適応した作業計画を立て、操作方法や安全知識に
ついて熟知した運転者を採用すれば、運転手の転落が防げた
でしょう。


もっと知りたい重機やトラックの事故事例

積み荷が崩れたダンプ
【その他事故事例の紹介】
 さて、このように不整地運搬車という特殊な形状の車両でもあるので、
発生する事故も特殊ですが、実際に起きた事故事例を知っておくことで
未然に事故を防ぐ事もできるはずです。

 不整地運搬車以外のトラックやその他重機の事故事例もまとめて
いますので、ぜひご覧ください。

○事故事例集
http://torack7.blog.fc2.com/?tag=物流事故事例集
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