【レールで積荷を降ろせる】スライドデッキとは?

【スライドデッキの仕組みや構造は?】

 穀類や肥料、鉄くずなどを運ぶトラックの中には、
スライドデッキと呼ばれる車両が使用されることがあります。

 用途としてはダンプトラックと同じく、一気に積載物を
降ろす事ができるのですが、スライドデッキの場合は、荷台の
床をスライドさせて荷下ろしする仕組みになっています。

 あまり聞き慣れない名前ですが、一体どのような構造
なっているのでしょうか?
そもそもスライドデッキとは?

スライドデッキ2
【スライドデッキの概要】
 スライドデッキは、トラックの荷台にレールが敷かれた特装車で、この
レールによって積荷を安全に下ろすことができ、国内では100台以上
販売されています。

 主な積荷は、穀類や肥料、鉄くずやビン、タイヤなど軽量で
大容量の積荷が中心で、特にバイオマス発電の燃料となる木材
チップを運搬するのに適していることから、注目を集めています。

 運搬できる積荷の量は、積荷の種類や状態によって異なりますが、
60立方メートル以上の積載も可能で、車両が運べる最大容量まで
積載できます。

 また、一般的なトラックと同様に、特別な資格はいらず、
中型・大型免許などの運転免許があれば運転する事が可能です。


スライドデッキの仕組みはどうなってるの?

スライドデッキのレール
【スライドデッキの構造】
 さて、スライドデッキは荷台のレールによって荷下ろしができますが、
具体的にはどのような機能が備わっているのでしょうか?

 スライドデッキのレールは、積荷の排出時に3本1セットのレールが
同時に排出方向に動き、1本ずつ戻っていきます。

 全てのレールが元に戻ったら、再び同時排出が始まるという仕組みと
なっています。

スライドデッキ仕組み

【スライドデッキのメリット・デメリット】
 さて、そんなスライドデッキのメリットとしては以下の点が
挙げられます。

※スライドダンプのメリット
  • 足元が安定している
  • 高さを気にせず排出作業を行える
  • たくさんの荷物を積載できる

 同様の機能を持つダンプトラックと比べると、荷台をダンプアップ
させる必要がないため、
横転の危険がある不整地や、高さが限られる
屋内でも積荷の排出が可能となっています。

 さらに、ダンプ機構を使用していない分、ボディーの容量を大きく
取ることができ、積載量も多く積むことが出来ます。

 一方、まだ登場して間もないスライドデッキにはデメリットも
存在します。

※スライドダンプのデメリット
  • 導入コストがかかる
  • 製造元が少ないので修理が困難

 スライドデッキは大量生産されていないので、架装に高い費用が
かかってきます。

 また、様々な企業が製造しているわけではないので、故障した場合に
対応してもらう事が困難になってしまう事が考えられます。

 ちなみに、積荷の排出は静かで安定しているため、粉じんの発生を
防ぎますが、時間は6分から8分ほどかかります。


スライドデッキを架装しているメーカーは?

新明和ロゴ
【スライドデッキの架装】
 さて、優れた積載性を誇るスライドデッキですが、どこの架装
メーカーが製作しているのでしょうか?

 実は、スライドデッキの架装を行っているのは、新明和工業という
メーカー1社のみがおこなっています。

 架装のベースとなるのは、日野のプロフィアや三菱ふそうの
スーパーグレートといった大型トラックが中心となっています。

プロフィアスライドデッキ

 ちなみに、価格については設備にもよりますが、標準仕様の物で
シャシ代を除くと631万円程度となっています。

 特別な形状の荷台の架装なので、一般的なトラックやダンプよりも
ちょっとお高い価格設定ですが、画期的なトラックと言えるのでは
ないでしょうか。
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