【トラックの後輪に採用】リーフスプリングとは?

【リーフスプリングの仕組みや構造は?】

 業務などで重い荷物を運ぶトラックの後輪には、リーフスプリング
呼ばれるサスペンションが採用されています。

 乗用車では一部の車両でしか使われていないので、トラックなどを
利用しない方にとっては、あまり馴染みのない名前ですが、一体
どのような仕組みや構造となっているのでしょうか?

 今回は、リーフスプリングの概要や、仕組みなどについて調べました。
そもそもリーフスプリングとは?

リーフスプリング2
【リーフスプリングの概要】
 リーフスプリングは、長さの違う板バネを重ねたサスペンション
のことで、このサスペンションによって重い荷物を運ぶことができる
ため、主にトラックの後輪に採用されています。

 このリーフスプリングは、重い荷物を運ぶことが出来ますが、
構造上乗り心地が悪いなどの理由で、最近生産されているトラックの
サスペンションはエアサスペンション(エアサス)が主流になって
来ています。

 エアサスについては、以下の記事で詳しく触れているので、
参考にして下さい。

エアサスの利点・欠点
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-322.html

 また、以前リーフスプリングは乗用車にも採用されていましたが、
乗り心地の悪さや操作安定面に劣る面があるので、現在は大きな
バネを備えたスプリングサスペンションが主流になっています。

 そのため、リーフスプリングは現在主流では無くなりつつありますが、
重い荷物を運ぶトラックにはまだまだ使われています。


リーフスプリングの構造はどうなってるの?

リーフスプリング単体
【リーフスプリングの仕組み】
 さて、リーフスプリングは備えられた板バネによって構成される
サスペンションですが、具体的にはどのような構造になっているの
でしょうか?

 リーフスプリングの板バネは、4枚から8枚程度重ねた形で構成されて
いますが、「親バネ」と呼ばれる最も長いバネが、シャックルという
支えによって車両のフレームに取り付けられています。

リーフスプリング構造

 このシャックルによって支えられた板バネがたわむことにより、路面
からの振動や衝撃を吸収することが可能となっています。

 また、リーフスプリングが設置される位置は、車軸の上側に設置
される「オーバースラング」か、車軸の下側に設置される
「アンダースラング」に分かれ、車両によって使い分けられています。

※リーフスプリングの設置位置
  • 車両上側の「オーバースラング」
  • 車両下側の「アンダースラング」

 このように、リーフスプリングについた板バネの特性によって、
車体の安定性を確保しているというわけですね。

 ちなみに、リーフスプリングは以下のような種類に分けられます。

  • マルチリーフスプリング
    長さの異なるリーフスプリングを重ねたスプリング。
  • ロングテーパーリーフスプリング
    全長にわたり板厚を変化リーススプリングで重ねたスプリング。
  • フロント(前輪用)スプリング
  • リヤスプリング(親子ばね)
    中型、小型トラックの後輪1軸車に主に採用されているスプリング。
  • リヤスプリング(トラニオンタイプ:逆ばね)
    大型トラックの後輪2軸車に主に採用されているスプリング。


リーフスプリングのメリット・デメリットは?

曲がるトラック
【リーフスプリングのメリットとは】
 さて、以上のような仕組みをもつリーフスプリングですが、
どのようなメリットが挙げられるのでしょうか?

※リーフスプリングのメリット
  • 重荷に耐えられる
  • 修理の際に安上がり

 リーフスプリングの板バネは、鋼素材を重ねて作っているため、
トラックが運ぶ重荷にも耐えることができる耐久性を持っています。

 また、リーフスプリングは他のサスペンションに比べて単純な構造で、
構成されるパーツも少ないので、コストをかけずに修理できます。

【リーフスプリングのデメリットとは】
 このように走行性やコストパフォーマンスが良いリーフスプリング
ですが、欠点となるデメリットも存在しています。

※リーフスプリングのデメリット
  • 乗り心地が悪い
  • 破損しやすい

 リーフスプリングの板バネは鋼で出来ているために、乗り心地が
硬く、特に段差に乗り上げた際に跳ね上がってしまうことが、
スプリングサスペンションに比べて劣っています。

 また、リーフスプリングは金属疲労やサビを原因とした劣化によって
板バネが折れてしまう事があり、エアサスに比べて耐久性が劣ります。

 しかし、エアサスに比べてリーフスプリングの方が修理コストが格段に
掛からない
ので、業務に使われるトラックなどの車両では、現在でも採用
されているのですね。
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