【物流業界の二酸化炭素削減】グリーン物流とは?

物流業界の二酸化炭素削減に向けた取り組み

 近年、共同配送やモーダルシフトなど、物流業界においても
「二酸化炭素削減の取り組み」が重要視されています。

 そんな中、日本物流団体連合会や経済産業省、国土交通省が
後押しする「グリーン物流」という取り組みが薦められていますが、
どういったものなのか知らない方も多いのでは?

 そこで今回は、このグリーン物流の概要や目的、
グリーン物流パートナーシップ会議
についてまとめてみました。
グリーン物流とは

地球と荷物
【グリーン物流の概要】
 では、グリーン物流とはどのような内容なのか確認していきましょう。

 グリーン物流は、物流会社における環境対策の取り組みの名称であり、
具体的には共同配送、モーダルシフトの利用、低公害車やデジタル
タコグラフの使用などが挙げられます。

 この共同配送やモーダルシフト、低公害車(エコカー)については以下の
記事で詳しく触れているので参考にして下さい。

○運送業界でよく聞く共同配送ってどんなシステム?
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-581.html

○【導入実例あり】モーダルシフトのメリットや課題を教えて!
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-482.html

○減税に補助金…そもそもエコカーとは一体何?
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-338.html

 さらに、組織運営や人材育成、地域貢献などにおける取り組みも、広い
意味でグリーン物流に含まれ、二酸化炭素や大気汚染物質の削減、
輸配送の効率化によるコスト削減を共通の目的としています。

※グリーン物流の目的
  • 二酸化炭素や大気汚染物質の削減
  • 輸配送の効率化によるコスト削減

 また、2004年には日本物流団体連合会や日本ロジスティクスシステム
協会、経済産業省、国土交通省、日本経済団体連合会によって
「グリーン物流パートナーシップ会議」が発足され、2015年1月現在で
3,300社以上がパートナーシップに加入していて、関係機関による支援や
補助制度も行われています。

 このグリーン物流パートナーシップ会議についての詳細は、次の項目で
確認していきましょう。


グリーン物流パートナーシップ会議とは?

地球と荷物2
【荷主と物流事業者の連携した取り組み】
 グリーン物流パートナーシップ会議は、上項のようなグリーン物流を
行った企業の中でも、特に優秀な事業を行った業者の表彰を行う会議も
実施しています。

 平成18年(2006年)から始まり、今年で14回目となります。

 この賞にエントリーするには、企業の応募や他社の推薦が必要で、
経済産業省や国土交通省が中心となって選考を行い、賞が決定します。

 グリーン物流パートナーシップ優良事業は、以下のような基準に適合
している場合に、荷主と物流事業者の連携や荷主同士や物流事業者同士の
連携した取組が表彰されます。

※グリーン物流パートナーシップ優良事業の受賞基準
  • CO2排出量削減
  • 環境負荷の低減
  • 物流の生産性向上

 また、優良業者の表彰内容は、以下のような賞に分類されます。

※グリーン物流パートナーシップ優良事業の表彰内容
  • 経済産業省商務流通保安審議官表彰
  • 国土交通省政策統括官表彰
  • 経済産業省商務流通保安審議官表彰
  • 国土交通省物流審議官表彰
  • グリーン物流パートナーシップ会議特別賞

 グリーン物流パートナーシップ会議の表彰式は年に1回で、第13回
グリーン物流パートナーシップ会議の表彰式は2014年12月12日に都内で
行われました。

 なかでも、平成26年度の国土交通省政策統括官表彰を受けた、
佐川急便や東武鉄道、スカイツリー株式会社のスカイツリーへの物流の
取り組みは、1日あたり約850台が想定された搬入車両を380台に
減らしたため、共同配送のモデルとして見なされています。


グリーン物流パートナーシップ会議の優良事業者

緑のパズル
【優良業者の取り組み内容】
 ここまでは、グリーン物流の内容やグリーン物流パートナーシップ会議
の内容を確認してきましたが、実際に受賞した企業や受賞内容は、
どのようになっているのでしょうか?

 今回は2014年12月12日に決定した、第13回グリーン物流パートナー
シップ会議の国土交通省、グリーン物流パートナーシップ会議表彰者
について
確認していきましょう。

○国土交通省政策統括官表彰
■佐川急便株式会社を代表に、東武鉄道株式会社、東武タワースカイツリー株式会社、東武タウンソラマチ株式会社

東京スカイツリータウンへの納品において、館外の施設を活用した納入代行システムを導入し、1日あたり約850台の想定搬入車両を380台に削減し、CO2排出量の削減に成功した。

これは外部の物流センターを活用して共同輸配送を行い、納品車両を大幅に削減することでCO2排出量の削減と周辺道路の混雑解消を同時に実現させたことが要因である。

○国土交通省大臣官房物流審議官表彰
■神戸モーダルシフト推進協議会(王子運送株式会社、全国通運株式会社、日本貨物鉄道株式会社、ネスレ日本株式会社)

ネスレ日本の全国3工場から顧客への配送について、トラック輸送から鉄道と船舶を利用した輸送に一部切り替えることで、CO2排出量の大幅な削減に成功した。

これは納品先の顧客と連携して早期の数量確定を実現し、鉄道・船舶両方を利用したモーダルシフトを実施したことが理由である。

○グリーン物流パートナーシップ会議特別賞
■古紙輸送モーダルシフト推進協議会を代表に、南光運輸株式会社、日本貨物鉄道株式会社、日本製紙株式会社

東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復興において、工場内のレイアウト変更とJR貨物石巻港駅の整備を実施。

これにより、従来行っていた鉄道輸送をさらに発展させ、往関東圏から石巻工場へ輸送する古紙のモーダルシフトを実現した。

■北海道ジェイアール物流株式会社を代表に、株式会社北海道熱供給公社、日本貨物鉄道株式会社

函館へ鉄道輸送している燃料焼却灰の返送用空コンテナを活用して、CO2の排出を抑制しながら地域への熱供給に利用する、木質バイオマス燃料を調達する輸送システムを構築。

従来利用例のなかった廃棄物コンテナの返送空コンテナを活用し、モーダルシフトを行った。

 また、各賞を受賞した企業は、会議内で取組内容の紹介を行い、
有識者から講評を受けたり、来場者との意見交換も行います。

 こういった受賞団体の影響を受けて、環境問題に取り組む企業が
増えていけばいいですよね。
おすすめ記事
関連記事


Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
Copyright © 行列のできるトラック相談所 All Rights Reserved.