【原因・対策】ウイング車の事故事例を知りたい!

ウイング車の事故事例の紹介や原因と対策

 精密機器から食品まで、様々な積荷の運送に用いられる
「ウイング車」。

 ウイング車は特殊な構造であることから、普通のトラック
とは異なる、想定できない事故が起きてしまう事も…。

 そこで今回は、事故予防用にウイング車の事故事例と、
原因と対策
についてまとめてみました。
事例1.ウイング誤作動による挟まれ

ウイング挟まれ
【スイッチ誤作動による事故】
 まずは、ウイング車の荷台の積荷を確認する際に、ウイングに首を
挟まれてしまった事故事例を確認していきましょう。

○発生状況

ウイング車の運転手がサービエリア内で停車して、積荷の状況確認のためにウイングを開き、タイヤ後方の架台に足をかけて荷台を覗き込んだ。しかし、架台奥のウイング開閉スイッチに足が当たりウイングが降りてきてしまい、運転手の首が挟まれた。

 この事故は積荷の確認中、ウイングが誤作動を起こしてしまい、
降りてきたウイングに運転手が首を挟まれてしまった事故です。

 この事故の原因は、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.スイッチの誤作動
運転手が荷台を覗き込む際に、足元のウイング開閉ボタンに足を当ててしまったため、ウイングが降下してしまった。

2.スイッチ設置位置が危険位置
ウイングの開閉ボタンが架台付近にあったため、足が接触しやすかった。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.スイッチにガードを設置
ウイングの開閉ボタンの誤作動を防ぐために、スイッチにガードを設置して、足が触れても作動しないようにする。

2.非常停止ボタンの設置
万が一ウイングが誤作動してしまった際、すぐに停められるように非常停止ボタンを設置する。

3.作業手順を定める
積荷の確認作業を行うための、安全な作業手順を定めておく。

 つまり、積荷の確認前に、作業手順の確認と開閉スイッチの設置、
非常停止ボタンが設置できていれば、
この事故は防げたと言えます。


事例2.ウイング修理中の落下

ウイング落下
【支柱の強度不足による事故】
 次に、ウイングの修理中に、ウイングが落下して作業員が下敷きに
なった事故事例を確認しましょう。

○発生状況

ウイング車の油圧シリンダーを修理するため、落下防止に角材を支柱にして作業を行っていたが、角材がウイングの重さに耐え切れなかったためウイングが落下し、作業員が下敷きになった。

 この事故はウイングの修理中に、角材を支柱として作業を行った所、
ウイングが落下して作業員が下敷きになった事故です。

 この事故の原因としては、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.支柱の強度不足
このようなウイングの修理作業を行う際は、強度の弱い角材を使用しないで安全支柱を使うべきであった。

2.作業内容確認不足
ウイングの修理前に、作業で使用する角材や作業内容を確認するべきであった。

2.ウイング下への立ち入り
ウイングの修理時はウイングの落下が考えられるが、むやみにウイング下に立ち入ってしまったため。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.安全な支柱の使用
ウイングの修理時に使う支柱は、落下を防止するために強度のある安全支柱などを使用する。

2.作業内容確認
ウイング修理時は、落下事故を防止するための手順確認を充分に行う。

3.ウイング下に立ち入らない
ウイングが不意に落下する場合も考えられるので、ウイングの下にむやみに入らない。

 つまり、作業内容の確認を行い、ウイング下に入らないようにして、強度のある
安全支柱を使って修理していれば、
このような事故は起こらなかったはずです。


事例3.ウイング閉め忘れによる配管破損

ウイング開放時
【作業確認忘れによる事故】
 最後に、工場での荷降ろし後に、ウイングを閉め忘れたことによって
配管を破損させてしまった事故事例を確認しましょう。

○発生状況

食品工場内で積荷を降ろしたあと、慌ててウイング車を発進させてしまったために、開いたままのウイングが工場の配管に接触し、破損させてしまった。

 この事故は荷降ろし後にウイング車を慌てて発進させてしまったため、
閉じ忘れたウイングが配管を破損させた事故です。

 この事故の原因としては、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.作業手順の確認不足
本来のならウイング開放時に受け取り、閉鎖時に返却しないといけない「開閉走行禁止札」を、担当者の閉鎖確認前に返却してしまった。

2.インターロック装置の故障
ウイング開放時にエンジンが動かなくなるインターロック装置が、ホコリが溜まっていたことにより誤作動し、エンジンがかかってしまった。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.作業手順の確認
荷降ろし時にウイングを開放する際は、担当者から「開閉走行禁止札」を受け取り、作業が終わりウイングの閉鎖まで担当者が確認できたら、札を返却する。

2.インターロック装置の自作
既存のインターロック装置ではウイング開放時にエンジンがかかってしまったので、開放時はエンジンに電気が伝わらない仕組みのインターロック装置を自作した。

 つまり、ウイング開放時にエンジンが動かないインターロック装置を設置し
「開閉走行禁止札」の受け取りと返却を確実に行えていれば、
このような
事故を防げたはずです。


その他の重機やトラックの事故事例

横転したトラック
【その他事故事例の紹介】
 さて、このようにウイング車という特殊な形状の車両でもあるので、
発生する事故も特殊ですが、実際に起きた事故事例を知っておく
ことで未然に事故を防ぐ事もできるはずです。

 ウイング車以外のトラックやその他重機の事故事例もまとめて
いますので、ぜひご覧ください。

○事故事例集
http://torack7.blog.fc2.com/?tag=物流事故事例集

 また、ウイング車の構造などについては、以下に情報が
まとまっているので、参考にしてみて下さい。

○事業用トラック『ウイングボディ』
http://torack7.blog.fc2.com/blog-entry-78.html
おすすめ記事
関連記事


Comment

Comment Form
公開設定

Trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
↑Page Top