【原因・対策】杭打ち機の事故事故を知りたい!

杭打ち機の事故事例の紹介や原因と対策

 住宅建築や土木工事の基礎工事に使用される建築機械である
「杭打ち機」。

 この杭打ち機は特殊な構造のため、予測できない内容の事故が
起こることもあります。

 今回は、事故を予防するためにも、実際に起きた事故事例を
元に原因と対策について
まとめてみました。
事例1.オーガーの落下事故

オーガーの落下
【ワイヤーロープの劣化による事故】
 さて、杭打ち機(パイルドライバ、アースオーガー)の事故事例とは、
一体どのようなものがあるのでしょうか?

 まずは、ワイヤーロープの劣化による事故事例を確認しましょう。

○発生状況

ビルの新築工事において、杭打ち作業中にワイヤーロープが切れて、オーガー(ドリル部分)が作業員に落下した。

このワイヤーロープは度重なるオーガーの使用により、同一部分の曲げ応力が集中したために切れてしまった。

 この事故は杭打ち機での作業中に、ワイヤーロープが切れてしまい、
オーガーの下にいた作業員に落下してしまった事故です。

 この事故の原因は、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.立ち入り禁止場所への立ち入り
掘削の際に水が使用されたため、地面がぬかるんでおり、オーガーの真下が通路になっていた。

2.ワイヤーの傷みによる劣化
度重なるオーガーでの作業により、同一部分に過剰な荷重が加えられ、ワイヤーが耐え切れず切断した。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.立ち入り禁止場所の設置
オーガーの真下など危険な場所は、カラーコーンなどを設置し、立ち入りを禁止する。

2.ワイヤーの定期点検
ワイヤーの点検者を選び、定期的な点検を実施させる。

 つまり、カラーコーンでの立ち入り禁止措置を行い、ワイヤーの点検を
定期的に行っていれば、
この事故は防げたと言えます。


事例2.杭打ち機の横転事故

街なかで横転した杭打ち機
【安全対策不足による事故】
 次に、杭打ち機が移動中に横転して、民家やアパートに落下した事故に
ついて確認してみましょう。

○発生状況

杭打ち機が作業前に待機位置から後退したところ、バランスを崩し横転してしまい、近辺の民家やアパートに落下した。

この事故により、民家とアパートが全壊し、アパートの中にいた大学生が亡くなった。

 この事故は杭打ち機の移動中に、何らかの原因により横転してしまい、
落下した民家やアパートが全壊し、死者が発生した事故です。

 この事故の原因としては、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.ゆるい地盤への安全対策不足
この事故の現場の地盤はぬかるんでおり、杭打ち機作業を行うのに充分な強度がなかった。

2.アームでの本体支え忘れ
杭打ち作業前という理由で、アームでの固定が行われておらず、バランスを崩し横転してしまった。

3.安全装置のスイッチオフ
杭打ち作業前という理由で、安全装置のスイッチが切られており、安全装置が作動しなかった。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.凝固剤などでの地盤強化
杭打ち作業を行う前に充分な地質調査を行ない、転倒の可能性のある軟弱な地盤であれば、凝固剤を注入して地盤を強固にする必要がある。

2.アームの使用による本体安定化
杭打ち機を運転していない時も含め、アームなどで周囲を支えて、常に安定した状態を保たないといけない。

3.安全装置を常時作動状態に
万が一の事態への対策として、安全装置は常時作動状態にしておかなければならない。

 つまり、杭打ち機での作業を行う前に、凝固剤での地盤強化を行ない、
本体をアームで支えて、安全装置も常時作動状態にしていれば、
事故は
起こらなかったはずです。


事例3.ハンマーの挟まれ事故

ハンマーの挟まれ
【作業手順確認不足による事故】
 最後に、杭打ち機の組み立て作業中に、作業員に誤ってハンマーが
落下してしまった事例を確認しましょう。

○発生状況

作業員が杭打ち機のハンマーにキャップを取り付けるため待機していたが、運転手が誤ってハンマーを作業員の頭上に落下させてしまった。

この事故により、作業員が頭蓋骨骨折により亡くなった。

 この事故は杭打ち機のハンマーへのキャップ取り付け中に、運転手が
操作を誤り、待機していた作業員の頭上にハンマーを落下させて
しまった事故です。

 この事故の原因としては、以下のものが考えられます。

○作業原因

1.作業手順確認不足
この事故は、運転手が作業員の合図を確認せずにハンマーを下ろしために起こってしまった。

2.運転手の技能講習不足
杭打ち機の運転手は、車両系建設機械(基礎工事用)の技能講習を修了していなかった。

 では、この事故に対する対策とは、どのようなものがあるのでしょうか?

○対策

1.作業手順の明確化br> 杭打ち機の組み立てに対する作業手順を明確にして、作業合図者や作業指揮者を配置し、指揮者の元で作業を行う。

2.技能講習修了者による運転
杭打ち機の運転は、車両系建設機械(基礎工事用)の技能講習を修了したものが行わないといけない。

 つまり、作業手順を明確にし、合図者や指揮者の指導の元、技能講習を
修了した運転手が作業を行えば、
事故が防げたはずです。


もっと知りたい重機やトラックの事故事例

車を潰すダンプトラック
【その他事故事例の紹介】
 いかがだったでしょうか?

 こういった事故事例を元に対策を考えることで、思わぬ事故も
あらかじめ防ぐ事ができます。

 今回は杭打ち機の事故事例を紹介しましたが、その他の
トラックや重機の事故事例を下記にまとめています。

 もし興味がありましたら、ご覧になってみてください。

○事故事例集
http://torack7.blog.fc2.com/?tag=物流事故事例集
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